三郎ヶ岳から下りると12時少し過ぎだった。下る途中で12時のサイレンが鳴っていた。予定通りに進行しているので、次は呉弥(ごや)山を訪れることにした。その周囲には上池、中池、下池がある。
呉弥山は周囲から60メートル程高い丘だが、(前日にざっと調べたかぎりでは)どう登るのかの情報がなかった。地形図では呉弥山の南側に神社があると気づき、そこから適当に登れるだろうと踏んだ。
呉弥山の南側の村落は池尻というらしい。その村落の中を歩いた。いい村である。そのほぼ西端に神社への参道がある。池尻天満宮という。立派な社殿がある。
鄙には稀ななんて言うと怒られる。ここまででも立派な神社や寺がいくつもあった。京都に近く、文化が栄えた地である。
池尻天満宮には当然、菅原道真が祀られている。
http://blog.livedoor.jp/myacyouen-hitorigoto/tag/%E5%91%89%E5%BC%A5%E5%B1%B1
このサイトによると、菅原道真の死去の後、村民が太宰府より分霊し、長禄2年(1458年)に社殿を立派にしたとか。
社殿の石段の横に自販機があったので、コーラを買い、持参した菓子類と一緒に軽い昼食とした。コーラを買ったのは(500円玉を崩して)小銭を入手して、それを賽銭にするためでもあった。神社の横から登らせてもらうから。
案の定、社殿の左手に踏み跡がある。少し登ると獣避けのネットにぶつかる。ネットをくぐり、踏み跡らしきものを探しつつ、呉弥山の西側の小さな鞍部に到着した。山頂まではすぐである。この間、植林で展望がない。
山頂には廃屋がある。地図には電波塔の記号があるのだが、それらしきものがない。廃屋に、かつてはそれらしきものがあったのかもしれない。
同じ道を戻り、賽銭をあげ(山に入った代金の後払い、成功報酬かいな)、石の牛を撫で(賽銭のお釣りかいな)、呉弥山の巻が終わった。
写真が池尻天満宮である。その右手の森が呉弥山ということになる。
2017/05/18