川北英隆のブログ

釈迦岳から蓬莱山-1

再び比良に入った。トレーニングがてら、季節の良いときに入ろうというわけだ。気象庁のご託宣を喜んだとおり、梅雨の「初め休み」が続いている。しかも、北から高気圧が張り出して涼しい。この晴天と気温を利用しない手はないということになる。
まず、先日と同様、釈迦岳に上がった。前のブログでは所用時間を書かなかったが、2時間で十分上がれる。
1週間でサラサドウダンは満開を少し過ぎたようだ。たくさんの花が道に落ちていた。これに対してベニドウダンの方が少し遅い。
釈迦岳から、今回は南に稜線をたどった。
比良を縦走する欠点は、比良の東側の主峰である蓬莱山と、そのすぐ北の打見山が観光地化していることである。だから、あまり行きたくないのだが、今回ばかりは仕方ない。
もう1つの比良の欠点は、山全体が花崗岩質で崩れやすいことである。しかも整備が良くないのだろう。縦走して気づいたのは、崩れている箇所が多く、とくに谷に沿った登山道は多くが危険になっているとのことだ(全体像はつかめないものの、入口に危険との掲示が多かった)。使う場合、事前に調べておかないといけないと思う。
この点、釈迦岳への一般道は問題がないに等しい。
一方、今回下りに使ったのが、蓬莱山を少し打見山に下った所に入口のある「金比羅峠経由、ロープウェイ山麓駅」へのルートである。上部で一部崩壊しているものの、別ルートが付けられ、この点の問題はほぼない。しかし、多くが登る道にしては道標が少なく、かつ踏み跡がいくつも分岐している。気をつけないと、その踏み跡に入ってしまう。実のところ、2回入ってしまった。一回は仕方ないので戻った。もう1回は登り返すのが面倒なので、正規ルートが通っているとおぼしき方向に突っ切った。
このルート、実は日経の元記者、Kさんが京都に遊びに来たとき、途中まで下った。その時は金比羅峠からロープウェイ山麓駅に下りず、蓬莱駅へのルートをたどった。ロープウェイ山麓駅に下りると俗化しているし、道もわかりにくいだろうと思ったからである。
当時の判断は正しかったと思う。今回の実地調査によると、ロープウェイ山麓駅へのルートの整備が良くないし(ロープウェイ優先なのだろうか)、ロープウェイ山麓駅から最寄り駅(志賀)への標識がまったくなかった。
前回、ブログで滋賀県を応援すると書いたが、撤回だろう。登山に関して至れり尽くせりは望まないし、むしろ敬遠するものの、登山者のことを思い、もう少しきちんと道を整備すべきだと思う。遭難者が出てからでは遅い。すでに2週間程前、釈迦岳に近い神璽の滝で遭難者が出ていることだし。

2017/06/13


トップへ戻る