大洞弁財天奥の院への石段の前に、扁額「宇賀神」のかかった鳥居がある。横には「東山ハイキングコース入口」の標識もある。石段を上がり、奥の院の左手から山道に入る。
雑木の中に枯れた松が多い。モチバナも目立つ。ただし、道は整備されておらず、木の枝やクモの巣が邪魔である。弁財天からのハイキングは稀なのだろう。
小さなピークを越し、もう一登りすると弁天山に着く。頂上が三叉路状になっていて、南北に尾根道が続いている。佐和山から北に向かって尾根が伸びてきていて、その中の1つのピークが弁天山というわけだ。佐和山が233メートル、弁天山が196メートルだから、尾根だとかピークだとか書くのは大袈裟すぎるのだが。
弁天山からは何の展望もない。尾根を北にたどる道は通行できないらしい。
尾根を南にたどる。起伏はあまりない。途中から道の整備が良くなり、枝が気にならなくなる。木々の間から佐和山が一段高く姿を現す。鞍部を越え、佐和山(城跡)への登りが始まる。頂上部(本丸跡)は林の中の広場になっている。林の西側が少し切り開かれ、彦根城の大きな姿と琵琶湖の展望がある。石田三成にしてみれば、彦根城をいつも見せつけられ、悔しいだろうに。
佐和山の三角点は広場の東端にある。その横から南に下る道が付けられている。いくつか史蹟が残っている。それをたどりながら下ると鞍部に着く。
鞍部からの尾根道はゴルフ場に通じているようで、通行できない。右手(西側)に付けられた道をたどって尾根を外れる。すぐに広い道に出る。ブヨが目の前を舞ってうるさいので、何匹もたたき落としながら下る。国道横の広場に出る。
本当は国道を歩きたかった。彦根駅東口がすぐだから。しかし、歩道らしきものがない。仕方ないので、広場の坂を下り、住宅街の中の道を歩き、行きに使った陸橋に出た。後は彦根駅西口まですぐである。前日のブログに書いたように、東口も西口も、同じくらい歩かないといけないようだ。
写真は陸橋からの佐和山である。正面が佐和山。左端に東海道線が通っている。その線路と佐和山の間にある小さなピークが弁天山だろう。
2017/06/03