川北英隆のブログ

山部から芦別岳に登る-2

山部の真西に貯水池があり、公園になっている。そこに登山口がある。旧道と新道がある。今回は一般的な新道を使った。連休中のため登山者が多く、車がたくさん駐車している。
登山口は標高330メートル地点である。登山届を書き、シカ除けのゲートを開け、登り始める。「クマさん、除けてや」と、鈴を付ける。チベットはラサで2つ入手し、1つは前の会社で秘書をしてくれた女性の結婚に貢献した鈴である。とすれば、「出会いの鈴かも」と、少し不安になるが、出会いの鈴と別れの鈴の組み合わせだったとも考えられる。
針葉樹林から広葉樹林へ、そしてカンバと笹の多い林へと推移する。最初は多少の緩みもあるが、広葉樹林に入ると直登に近くなる。一箇所、富良野盆地と十勝岳方面が見える箇所がある。後は林の中である。時々、ウグイスやツツドリが鳴いていた。
旧道沿いの小屋から上がってくる道を合わせれば、標高1100メートルである。ガイドブックには鶯谷とある。
ここから先、明瞭な尾根となる。芦別岳の稜線や富良野西岳方面が見える。谷から風が上がってきて涼しい一方で、道に被さった笹がうるさくなってくる。樹林も背が低くなり、日差しが当たるようになる。
道の傾斜が緩み、半面山(1377メートル)と呼ばれる平らな箇所に着く。芦別岳(1726メートル)の頂上と、その手前の雲峰山(1560メートル)が見える。雪渓が残り、峨々とした姿にまだ遠いとの印象を持つが、残りの高度差は400メートルを割っている。
半面山から北に折れるように緩やかに下る。高山植物が咲いている。鞍部には水がある。熊の沼と呼ぶらしい。クマの糞を(新鮮ではなかったが)この付近の3箇所で見た。
後で知ったことは、ヒグマが出没する箇所らしい。当日は登り下りとも登山者が多かったので安心していたが、もしも早朝に登り始め、誰もいなければ不安だろう。
熊の沼から雲峰山に登る。最初は道が溝状になっている。その後は笹の中のジグザクの道となる。雲峰山から一旦下り、渡り廊下のような尾根を少し歩き、芦別岳への急登となる。頂上直下はガレた箇所を直登するか(今回は下りに使った)、少し南に巻くようにして頂上部の岩場に取りつくかする。少し注意が必要なものの、難しいルートではない。
写真は雲峰山からの芦別岳である。
芦別岳を.JPG

2017/07/22


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