川北英隆のブログ

カルデラの南のキャンプ地

アンブリム島の登山について、日本ではあまり紹介されていない。そこで、ブログではしっかりと書こうと思っている。
島の登山として、ベンボウ(Benbow)とマルム(Marum)という2つの山がある。
全体が火山島である。真ん中に大きな火山があり、カルデラ(南北8km、東西12km)を形成している。溶岩と火山灰でてきた、ほぼ平らな原っぱに近い。カルデラの大きさは阿蘇(南北25km、東西18km)に比べれば小さいが、それでも広大である。
そのカルデラの真ん中に、最初に書いたベンボウとマルムという火山(中央火口丘)がある。その並びにもう1つ、火口がある。これら3つは今でも煙を上げていて、さらにベンボウとマルムの火口には溶岩が常時溜まっている。溶岩湖が見られると、前のブログで書いたとおりである。
カルデラの縁に3カ所キャンプ地がある。南、北、東である。北のキャンプ地まで、登山口から4時間、南へは5時間、東へは6時間のコースとある。ただし、南への場合、途中まで車が入るので、メンバーさえ揃っていれば3時間だろう。
北へのコースが一番登りやすいとガイドも話していた。問題は登山口へのアプローチが船(高速ボートのチャーター)しかないことである。だから、コストがかかる。
東へのアプローチは一番急らしい。とはいえ、700メートル地点への登りだから、大したことはないはずだ。こちらの登山口へは別の飛行場(ウレイ)を使い、その後は車をチャーターする。
我々の当初の計画は、南から登り、東に抜けるものだった。南のキャンプ地と東のキャンプ地での2泊である。最後になって、ウレイからの飛行機がキャンセルになった。客が集まらなかったのだろう。そこで、北に下りる予定に変更した。
いずれにしても、アンブリム島での滞在期間中の全費用(航空運賃を除く)は、3人で10万円少しの見積もりだった。日本の感覚からすると「安い」。人件費が安いからで、これに比べて車や船は割高である。
写真は南のキャンプ地に建っている小屋(調理場兼食事場所)である。この小屋の奥に、壁付きの同じような草葺き小屋が2軒あった。ポーターがテントを持参してくれたが、小屋の方が気持ち良さそうだったので、そこで寝た。シュラフとエアマットを日本から持参していた。夜の寒さ対策としてはシュラフカバーだけで十分だったと思う。
アンブリムのキャンプ場.JPG

2017/08/24


トップへ戻る