川北英隆のブログ

ポイントへの執念に笑って

いつも感心するというか思わず笑ってしまうのが、日経の土曜版に掲載されているポイント獲得術である。「へえー」と思い、ちらっと読んでは、「しんどいねぇ」と思う。
「しんどいねぇ」は吉本新喜劇のスッチーのギャグである。知らなかったら一回見て欲しい。
正直なところ、ポイント獲得術の筆者はともかく、読者に対しては次のように言いたい。「そんなテクニックを覚え、駆使し、ポイントを獲得して、それを使う暇があるんやったら、もっと働けや」と。もちろん、働ける場合を想定しての発言である。
友人Oとのメールでもポイントが話題になった。お互い、ポイントには淡泊である。もちろん、ポイントが獲得できて、それを使えるのであれば使おうと思っている。でも、わざわざカードを作ったり、新たに会員になったりしてまでポイントを貯め、使おうとは思わない。そこまですると、ほんまに「しんどいねぇ」になるから。
20年少し前、出張や旅行が多かったので、某海外航空会社のマイレージ会員となった。まあまあの地位までいったのだが、その地位を守るのが大変である。しかも、いざマイレージを使おうとすると制約が多い。今のように商品との交換制度もなかったし。その後、マイレージそのものと疎遠になってしまった(数年前に復活させたが)。
たとえば、某ネットショッピング会社で買い物をする度にポイントが貯まっていた。でも、そのサイトを使うのが煩雑なので(と言うと、ある程度推察がつくはず)、最近ではほとんど使わなくなった。と、運営会社からポイントの使用期限が近づいているとの連絡が届いた。でも、大きなポイント数でもないし、そのポイントを使うためにわざわざ買い物をする気にもなれないしと、流してしまった。
ここまでだと「ほんまに淡泊でんな」となるのだが、最近のマイブーム、ふるさと納税でその某ネットショッピング会社のサイトにしかない物があった(この理由は不明)。仕方ないので、そのサイトを使い、少なからざるポイントを「嫌々」ゲットした。このため、そのサイトのカードとは当分の間、縁が切れなくなった。
「嫌々ならほかせばええのに」というところだが、アルコール類くらいは買える(飲み物に関しては卑しいな)。
難しいものである。とはいえ、Oも僕も、カード類を整理したいと思っている。これは本心である。カードに振り回され、自分の嗜好を曲げてまで買い物や旅行をしたくない。ということで、「ポイントの達人はん、ご苦労はん」と挨拶しておきたい。

2017/09/12


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