川北英隆のブログ

他人と違ったことをやろう

最近ますます思うのは、他人と同じことをして何が面白いのか、世の中のためになるのか、そんなので儲かるのか、そういう類のことである。食べ物も同じ、感動するはずがない。
食べ物から始めると、チェーン店が多すぎる。安いかもしれないが、経験からして美味いとは思わない。まずくもないのだが、すぐに飽きてしまう。どうせなら、「世界一不味い店」何て看板を出せば、大入りになるかもしれない。これはバヌアツでの、「世界一不味い飲み物」から得た発想である。
投資に関しては、「他人と違うことを」と何回も書いてきた。残念なことに、今は役職上、自由に株式の売買ができない。
そんな最近、「何でこんな、誰が見ても明らかに潰れる企業の株式が買われるのか」と思ったことがある。案の定、倒産したのだが、その直前まで、立派な値段がついていた。自由に売買できれば、大量の空売りをして、小遣い稼ぎをしたかも。実際のところ、そんな売買で儲けようとは思っていないし、実行したこともないのだが。
教育もそうである。猫も杓子も(って書いたすぐ後、いつも猫に謝っているが)、日本の大学に行くことが正しいのか。大卒に希少価値がなくなっているわけだし、世界ランキングを見ても日本の多くの大学に魅力があるわけでもなし、大学の意味が乏しくなっている。それよりは、他人と差別化できることに執念を燃やすのが正しい。
そうであるのに、人気取りなのか、大学に行きやすくしようと政府が考えている。ますます日本の大学の値打ちが下がるだろう。大学ではなく、もう1ランク上の法科大学院がいい例である。
入ってしまえば誰でも卒業できるという、今の慣例を変えないことには、「大卒って中卒とどこが違うねん」という時代が到来しようとしている。とすれば、高校はもちろん、大学の4年間は時間の無駄でしかない。
人生は短い。今になって気づいている。実のところ、4年間の無駄は取り返しがつかないほどである。

2017/09/14


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