川北英隆のブログ

大文字山のマムシ

今日、研究室で仕事をして、大文字山を越えて帰った。行きは鴨川を歩いた。いよいよ秋だと思う。歩かないと見えないことがある。強制的に?歩かされるのもいいのかなと思う。
「何で強制的に歩かされてるねん」、「好きで歩いてるんと違うんか」と質問されそうだ。半分は好きで歩いているものの、半分は強制的である。
というのも、変なルールだと思うのだが、大学からは交通費が支給されない。一応、客員教授としての勤務日を申請しているのだが、その勤務日に対する交通費の支払いがない。
ということは、「歩いて来い」ということだと解釈している。走ってでも、這ってでもいいのだろうが、普通は歩きだろう(ちょっと議論が違うかな)。
そんな帰り、大文字山の入口、銀閣寺界隈に入ると、セミが唸るようにというか、トロロを食べたようにというか、そういう歯切れの悪さで鳴いていた。寒いのだろう。いよいよセミの季節が終わりである。
そういえば、今年は大文字山でヒグラシの声をほとんど聞かなかった。タイミングが合わなかったのかもしれない。来年、確かめてみたいと思う。
大文字山に裏道から入ると、ヘビを2回見てしまった。それも、マムシの子供である。1匹はこっちを睨むようにしつつ、道を横切った。
いつ生まれたのか。大きさからすると夏の初めか。この台風で地面の湿気が増したため、日中に活動しているのかもしれない。
実は、大文字山でマムシを見かけた記憶があまりない。シマヘビかアオダイショウくらいである。昔は大きなのがいた。
この季節、やはりヘビが多いのだろう。30年近く前になると思うが(調べると35年前)、越後駒ヶ岳に9月中旬に登った。その下り道、1kmくらいにわたって、マムシを大小、大量に見かけた。塊でいたというのが正しいかもしれない。冬に入る直前、最後の暖かい太陽に日向ぼっこしていたのかもしれない。
さすがに大量のマムシは嫌だが、数匹ちょろちょろなら問題ない。秋の風物だと思いつつ、そんなに気にせず、しかし踏まないように注意して歩いた。

2017/09/19


トップへ戻る