川北英隆のブログ

北の将軍と個人資産

8/10に書いたことの続きである。北の将軍が破れかぶれになったり、アメリカの大将が切れたりしたらどうなるのか。これは、欧米の金融機関が本気で考えているリスクとのこと。そう聞いた。
北とアメリカが実力行使する事態が現実になるとはほとんどは思わないものの、巨大な小惑星が地球と衝突する確率よりもはるかに高い。さらに、小惑星の衝突は相当程度予測できるのに対して、北の将軍やアメリカの大将がどう行動するのかは、現段階では予測不能に近い。
この意味で、欧米の金融機関は最悪の事態まで考え、どうすればいいのかと悩んでいるのだろう。
アメリカと北の間でチャンバラが始まればどうなるのか。北が保有している海外に対する攻撃能力が、ごく短期間に失われるのはほぼ確かだろう。とはいえ、その直前に日本に一発や二発ミサイルが打ち込まれるかもしれない。
それが核兵器だったらどうなるのか。核兵器でなくても、東京に打ち込まれれば、もしくは敦賀付近に打ち込まれればどうなるのかを考えておく必要がある。
これらの事態が起きれば、日本の金融市場が機能停止になる可能性は十分にある。復興のため、政府が巨額の予算を組まなければならないかもしれない。
以前と同じ見解ながら、日本という国土にある資産が安全だとは思えない。何らかの毀損は免れえないだろう。
現実に帰ると、日本から戦争がなくなって以降、70年少し経過した。戦争リスクに対する感覚が失われるのは当然である。とはいえ、北の問題は戦争に直結する。
安倍ちゃんの総選挙にエールを送るはずは毛頭ないが、個々人の利害に直結する問題として、北のリスクを考えないといけない。

2017/09/21


トップへ戻る