調べるというほど大袈裟ではないものの、司馬遼太郎「街道をゆく」シリーズの壱岐・対馬を読んだ。さすが司馬遷をもじった作家だけあり、勉強になる。知らなかったことも多かった。
僕自身は日本史に興味がない。おおよそ知っていれば十分だと思っている。高校時代、ちまちました日本の歴史を深く知ってどうするのか疑問だった。世界史に興味があったのかといえば、そうでもないが。とはいえ、日本史よりは面白かった。
地理は好きだった。それなのにどうしたわけか、対馬は2つの大きな島から成り立っていると思っていた。現在の地図で確認すると、細い水路(運河)が島を分けている。昔、地理の時間では2つの島だと習ったようにも記憶している。
実はこの対馬の運河、人工のもので、それも2本あるそうだ。江戸時代と明治時代のもの。このため、対馬は北、中、南に分かれている。水路を作れたのは、対馬の真ん中に大きな湾が入ってきているから。
この運河のうち明治期のものは海軍が日露戦争を想定して作ったと書かれていた。それだけ対馬は地理的に重要だった。
ある程度イメージできるように、歴史的にも興味深い島である。できれば暇を作って旅行したいと考えている。
2017/09/23