司馬遼太郎の壱岐と対馬(街道をゆくシリーズ)を読んだ続きとして、沖縄と先島を読んだ。感想は、壱岐と対馬の方がはるかに面白かった。多分、沖縄について、こちらもある程度の知識があるからだろう。
もちろん、沖縄と先島の方を先に読んでいれば、それなりに面白かったと思う。沖縄が日本(本土)と中国とのバランスをどのように取っていたのかが確認できる。文化圏としての日本との深い関係も確認できる。
沖縄本島(琉球国)と先島の関係、先島と台湾の地理的近さも理解できる。それでいて、台湾と先島の文化的な距離というか断絶も述べられている。そこで、台湾も読みたいと思ってしまう(シリーズにある)。
今年の初め、石垣島を歩き、西表の入口を訪ねた。竹富島にも上陸した。だから実感があったのだが、司馬遼太郎が訪れた与那国島には行かなかった。そこから台湾が見えるとか、沖縄本島よりも台湾の方がはるかに近いとか(地図を見ればすぐにわかることだが)、そんな記述を読むと、次は与那国島に行こう、司馬遼太郎があこがれつつも行かなかった波照間島に行こうと思う。
司馬遼太郎の後追いをするだけでなく、もっといろいろと日本の境界を訪ねる旅、是非とも実現したい。
2017/09/29