常勤の大学労働者ではないので、鴨川を歩くことも多くなくなった。急ぎの時はバスで通うので、平均すると1週間に1度くらいしか歩かないかもしれない。このくらいの頻度だと、季節の変化がよくわかる。
数日前、小雨の日に歩くと、スズメが河原に群がっていた。100羽近かっただろうか。河原の草が実りの季節を迎えている。スズメはその実りを味わうために草原に群れている。毎年のこと。
近づくと順番に飛び立ち、近くの木の枝に止まる。たわわに、大きな実が木々の枝に付いたようになる。「美味そう」とは言わない。
同じ日の帰り、雨が止んだものの、どんよりした空にたくさんの鳥が飛んでいた。じっと見ると、ツバメだった。まだ日本にいたのかと思う。
子供の頃の秋、ツバメが電線にたくさん止まっているのを見かけたものだ。それが、その年のツバメの姿の最後だった。当時の季節は10月だったのだろうか。もう少し早いような気がするものの、正確に思い出せない。
荒神橋の袂の猫がまだ生活しているのを発見した。高級(打ち間違えると、高杞憂)リゾートマンションが建ち、猫達がいなくなったと思っていた。最近のある日、ふとした拍子に2匹見かけた。餌用の皿があった。
マンションの北側の国有地に空き地がある。以前よりは草の刈り取りがきちんとされているようだが、それでも猫にとってはある程度快適に住めるのだろう。
「いたんか」と声を掛けておいた。以前、住んでいた猫とは違っているようにも思う。新たに捨てられたのかもしれない。
二条大橋の三毛猫といい、鴨川に生き残っている。捨てられるのは問題だが、捨てられたからにはちゃんと生活してほしいものだ。
2017/10/20