2つ目、GPS(人工衛星を使った位置情報)だが、実はごく初期の時代の製品(Garmin製)を持っている。20年程前、アメリカに出張したついでに買ったと記憶している。
しかし、当時の性能は良くなかった。なかなか人工衛星の電波を受けてくれないし、林の中ではダメだし、電池があっという間になくなる。結局、机の中で眠ってしまった。
今、取り出して確認すると、液晶画面の部分が壊れていた(劣化していた)。ほかすしかなさそうである。数百ドル、高かったのにと思うが、コラムのネタに数回使った。元は取れているかも。
最近、友達とハイキング用のGPSの話をしていたところ、昨日のメールに「ついに買った」と書いてあった。スマホにソフトをインストールしたのだが、そちらは電池の持ちがよくないので、専用機にしたとのことである。
実は、初期のGPSを買ったのはその友達からの推奨というか、要請だったかと思う。ヨットで使うのに良いとか、そういうことだったような。
初期のGPSが使い物にならなかったこともあり、今までは地図派を通してきた。地形図を見ながらルートを探すのが頭の鍛錬になるとも思っている。
しかし最近、ルートのややこしい里山に入ることが多くなったので、ぼちぼちGPSにしようかなと思っていた。友達が買ったこともあり、一昨日だったか、まずスマホにGPSの無料ソフトをインストールした。今日は大文字山で、その使い勝手(正確さ、電池の持ち具合と、インストールしたのがSIMフリーのスマホなので使用するデータ容量)を試した。
結果は、なかなかだったと思っている。2時間半程度しか使わなかったこと、ほとんどの時間は機内モードにしておき、10箇所足らずのポイントで機内モードをオフにして位置の正確さの確認を行ったことから、電池もデータ容量も大して食わなかった。次回はずっと機内モードをオフにして試してみようかと思っている。
一方で心配事がある。このGPSソフトを気に入ってしまい、今後の山のルート探しを機械任せにしてしまうと、ボケてしまうようにも思う。自分のことを離れると、山歩きが体にも頭にも良いという時代が終わるのかもしれない。
2017/12/23