川北英隆のブログ

精進料理の醍醐と公認会計士

先日、東京は愛宕の醍醐で(すべて京都みたいな名前なので「東京」と書いた)、精進料理を食べた。知人のMD氏から、「KW氏を知ってるだろう、彼を誘って会食をと」提案があった。KW君は中学、高校の同級生である。醍醐を予約したのはKW君である。
中学、高校の6年間、KW君とはあまり話をしたことがなかった。先日聞いたところによると、高校生になってから勉強するようになったとか。「確かに」と納得した。急に成績上位に進出してきたので。
大学2年生のとき(という驚異的に早い年齢で)、公認会計士の2次試験に合格し、そのまま会計士になった。このことは同年代の公認会計士の間でも有名である。企業会計基準委員会の委員長だった西川郁夫氏が、「大学でクラスが一緒だったKW君が合格したので、公認会計士という職業があるのを知った」と語っていた。
それはともかく、醍醐はKW君の贔屓の店とのこと。精進料理なるもの、山登りで泊まったお寺で食べた程度だろうか。その印象からすると「腹が減るだろうな」という予想だったが、山の精進料理とは異なっていた。品数もあるし、(当然ながら)魚や肉を使っていないにもかかわらず、堪能できる味だった。
飲み物はワインにした。店主がソムリエだとか。少し変わった(平均的な感覚からずれていて、それでいて大いに飲める)ワインがあり、その現物をお盆に載せて持ってきてくれる。その中から好きなワインを選ぶことになる。
KW君はすべての仕事を辞めたと語っていた。公認会計士の肩書きも止めようかと思っているとか。名刺には一応、公認会計士と書いてあったが、今やっていることは富士山の山麓にある別荘の庭を自分で造ることだとか。コケがよく育って楽しいらしい。
KW君も醍醐のワインと同じである。話をしていて楽しかった。高校時代にもっと付き合うべきだったのかもしれない。いずれにしろ、次の機会を作りたいものだと思う。

2017/12/03


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