今年度前期の講義「企業価値創造と評価」が出版された。農林中金バリューインベストメンツから寄附を受けた講義の出版としては4冊目である。本を手に取ると、緑を基調とする表紙が美しい。もちろん、経営者の講義も素晴らしい。
題名は長くて恐縮ながら、『京都大学の経営学講義? 一流の経営者は、何を考え、どう行動し、いかにして人を惹き付けるのか?』である。年明けに店頭に並ぶ予定らしい。現在、アマゾンでは予約受付中となっている。
昨年度の講義からそうなのだが、出版社がダイヤモンド社に変わった。加えて、今年度は経営者の講義を直接聞いてもらい、出版社に原稿を起こしてもらっている。最初の2冊は速記録に基づいていたので、出版のスタイルが変更になったわけだ。加えて、カラー刷りである。
今回講義していただいた経営者は、サントリー・鳥井信吾副会長、ピジョン・山下茂社長、セブン銀行・安斎隆会長、ライフネット生命保険・出口治明創業者、不二製油・清水洋史社長である。いずれも関西弁で言う「おもろい」企業である。こういう企業がもっと出てくると、日本の証券市場は、この本の表紙のように一気に春めくと思う。
この5社に加え、農林中金バリューインベストメンツの奥野氏が「収益性の高いビジネスモデルとは何か」、川北が「長期投資のための企業を選び出す」を書いた。
これまで出版されたシリーズの題名を改めて記しておきたい。
『京都企業が世界を変える』(金融財政事情研究会、2015年)
『京都大学で学ぶ企業経営と株式投資』(金融財政事情研究会、2016年)
『京都大学の経営学講義? いま日本を代表する経営者が考えていること』(ダイヤモンド社、2017年)
なお次が、新たなものを含めた4冊の先行本となっている。
『「市場」ではなく「企業」を買う株式投資』(金融財政事情研究会、2013年)
2017/12/27