五山送り火の妙と法の組み合わせ、難関は妙の1つ西のピーク、西山である。わずか135メートル、東山の186メートルよりも低い。何故難関かというと、近くに京都市の水道施設が広がっていて、内部に入れないからである。
ネットでざっと調べても情報がなかった。あるのは妙の字に登った記録だけである。地形図にも道が記されていない。
どうするのか。1つは、狐子坂の西に、やはり山越えの道路があり、その峠部分からピークを目指す方法。もう1つは深泥池の南側、つまり西山の北側から登る方法である。地形図によると、深泥池の南側には道がある。
東山からは忠実にピークを踏みつつ、西に向かって縦走?した。メインのハイキングコースにはピークの巻き道もある。とはいえピークにも道がある。GPSの正確さを試す意味でも、ピーク越えがいい。結果はというと、GPSは実に正確に現在地を教えてくれた。
狐子坂の東横の公園に下りた。車道を渡って確認したところ、京都市の水道施設は囲いがしてあり、立入禁止である。
車道に沿い、狐子坂を南に下り、墓地の下を通る。墓地から狐子坂の西側のピーク(西山の東側のピーク)に登れそうにも思ったが、そこまで粋狂ではない。
すぐに妙の字の下に着く。ここもネットの情報と異なり「関係者以外立入禁止」になっていた。登り、いたずらをする輩がいるのだろう。下から写真を撮った。
車道はスポーツ広場の北側から西側に沿うようになる。そのカーブ地点から、西山に沿って閑静な住宅街を抜ける道が続いている。当初当てにしていた峠道を見つけたが、水道施設内への道らしく、囲いがしてあり、立ち入れない。
そのまま住宅街を西から北に進み、西山を回り込むと、深泥池の南側に出る。住宅街はマンション風の建物で終わり、池の南側に沿って歩道が続いている。その歩道を東に向かって歩くと、マンション風建物の東側に踏み跡がある。西山の北西尾根に付けられた道である。
その道を進む。雑木林になっている。「この先危険につき(だったか?)立入禁止」の標識が等間隔で立っているが、看板はこちらを向いていない。西側にある住宅の敷地への立入を禁止しているようなので、そのまま尾根を登った。踏み跡は比較的しっかりしている。尾根が平らになり、山頂部に着く。
さらに東に歩くと、崖になり、水道施設が下に見えた。施設の上部は太陽光発電のパネルが設置されているようだった(グーグルマップでも、そう見える)。
山頂に戻り、深泥池に向かって下った。最初の登り口へではなく、その東側(地形図では山頂の北北西の小さな谷部)の踏み跡をとった。
池からは元に戻ろうかとも思ったが、ついでなので深泥池を一周することにした。池の東側、小さな半島は峠越えになる。
「後は楽なもの」と思ったが、これが間違いだった、池の北東部は病院になっていて、立入禁止の表示がある。病院の敷地の上部を歩けば車道に出られるだろうと思ったが、結局は敷地に入ってしまったようで、車道に出るのに塀を越えなければならなかった。最後に「罪を犯した」わけだ。
車道は深泥池の北側に下っている。後は、行きに歩いた住宅街まで戻り、地下鉄松ヶ崎の駅まで歩いた。
写真は深泥池と西山(右のピーク)である。頂上の下に、登り口となったマンション風の建物が見える。
2018/01/07