今朝、背広を着て身支度を調えていると、家内が「今日もドサ回りか」と聞いた。大学に行くのに背広なんて滅多に着ないから。「せやで。ドサというても、いつもの東京違て大阪やけど」と答えた。午前中、北浜に用事があった。ついでに天保山もと思っていた。
天保山へは、大阪の地下鉄中央線に乗り大阪港駅で下りればいい。駅前の大きな通りを北西に歩くと、観覧車と海遊館に出る。目指す天保山はその右手側にある。
すぐに公園が見えてくる。一段小高い場所があるので、「曲がりなりにも山ということやし、そこに三角点があるのかな」と思って登ったが、何もない。地図で確かめると、三角点はその先、公園の片隅にあるモニュメント付近だとわかった。丘から下りると、天保山の表示があった。三角点はというと、コンクリートに護られて設置されていた(写真の下側、菱形に見える部分)。
標高4.5メートル、山と名前が付いているが、今は単なる平地である。
Wikipediaによると、天保年間に安治川を浚渫し、その土砂を積み上げてできたとか。当初は20メートル程の高さがあったとも書かれている。
天保山は日本で2番目に低い山である。1番目は仙台市宮城野区にある日和山の3メートルである(標高は記されているが、三角点はない)。
この日和山、元々は6メートル、2番目だった。「でも」ということなのだが、これもWikipediaによると、東日本大震災の津波で山が消滅した。それを地元が砂利を積み上げて復活させ、3メートルにしたとか。グーグルマップでみると、確かに土まんじゅうのような姿が見える。
それじゃあ「天保山、2メートル低くしたらどや」というところだが、今日見たかぎりででは掘り下げるしかない。それでは山ではないし。1番ではなく、2番で残念なことである。まあ、三角点が設置され、国土地理院が山と名付けた地点としては一番低いのだが。
2018/01/23