川北英隆のブログ

だから政府の事務は非難される

つい先日、「何やこりゃ」と思ったことがある。確定申告の季節になり、帳票類の整理を始めた。重要なのは支出である。収入は、源泉徴収票が来なければ、「来てへんで。送付しない企業に言えや」と気楽だが、支出はそうはいかない。申請しなければ丸損である。
そんな損失の危機に去年と今年、直面している。「それって何や」といえば、健康保険料である。
2006年度から広い意味での国家公務員だったので、退職した後も今年3月末まで、「任意継続」の制度に基づいて国家公務員共済の健康保険制度に加入している。
この場合、前年度末までに「新年度も加入させてください、お殿様」と頭を下げないといけない。頭を下げたからには、その保険料は前年度の3月中に銀行振り込みによって支払う。つまり、加入期間前に支払うことが条件になる。こっちは弱い立場なので、「へへぇ」と支払う。
元の雇用主からの給与があるとはかぎらないので、通常のサラリーマンや国家公務員のように源泉徴収でないことに注意すべきである。
今回の確定申告での問題は、払い込んだ保険料が税制上の社会保険料控除の対象になるのだが、給与からの源泉徴収ではないので、確定申告のための給与所得の源泉徴収票には記載されない。このため、国家公務員共済の事務局から別途送られてくる社会保険料の支払票が必要となる。
前置きが長くなった。言いたいことは、その社会保険料の支払票が、まだ、送られてきていない事実である。「もう確定申告が始まったやん」と思うのだが、えらくのんびりとしている。仕方ないので、大学の事務窓口に「どうなってるの」と質問したところ、「現在手続き中です」とのことだった。
大学の窓口には何の恨みもないし、彼/彼女らは淡々と事務をこなしているだけだと理解している。問題は、その親分だろう。大学の上部なのか、もっと上の政府系の組織なのかは知らない。いずれにしても、「払い込んだのは1年近く前のことやし、確定申告が始まる前までにちゃんと事務処理しとけや」と思う。
ついでに書くと、毎年9月には、その国家公務員共済から、扶養家族など確認手続きについてうるさく言ってくる。かつ、短期間で書類を提出しろと命令してくる。
そのことと、今回の支払票のことを併せて考えると、共済本部に事務処理能力がなく、いろんな処理に手間取るのだろう。だから、共済組合員に対して遅い時期に連絡しておきながら、すぐに必要書類を提出しろと命令する。そして、今回のように組合員に絶対配布しないといけない書類の送付が遅くなってしまう。
能力のないもの程、外観的に威張っているように見える。実のところ、本人の仕事がはかどっておらず、焦っているのだろう。それを傍から観察すると、威張っているように見える。今回の出来事から、そう思ってしまったし、多分それが真実か真実に近いだろう。

2018/02/20


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