出席したのはSWFA(Southwestern Finance Association)という学会だった。SR氏に定期的にグッドバンカーのESG調査結果を分析してもらっている。その結果報告である。砂糖に蟻よろしく多くが群がるESG投資だが、こちらは伝統あるデータを誇っている。
今年の222、猫の日に少し書いたように、「今こそESGの本質を問わなければならない」との意気込みだった。今の多くの年金や機関投資家自身がESGに反するような行動をしているため)、自己矛盾に陥っているのではとの懸念でもある。つまり風潮に流され変身したから、いつメッキが落ちるかわからない。
それはともかく、学会の舞台であるニューメキシコ州とはどんな地域なのか。一言で表現すれば広大な荒れ地というところか。広い州なので全体像を語るのは難しいが、ニューメキシコ最大の都市(といっても人口50万人程度)、アルバカーキ周辺には緑が少なかった。夏に雨(にわか雨程度)が降るらしいので、旅行したのが一番「枯れた季節」だったのかもしれない。
飛行機などの移動で見たかぎり、モニュメントバレー的なメサ(テーブル上の台地)やピュート(岩峰)が、小規模ながら点在している。遠くには3000メートル級の山が少しばかり白く見える。アルバカーキも標高1600メートル程度の高原にある。
市内で一番いいホテルは学会が団体予約したハイアットだろう。学会の会場はホテルの隣にあるコンベンションセンターだった(ニューメキシコ大学ではなかった)。ホテルはコンベンションセンターで催される種々の会議のための施設のようなものか。
SWFA以外、同時にいくつかの学会が開催されていた。FBD(Federation of Business Disciplines)なる上部団体があるらしく、出席の登録はそのFBDのサイトから行う。それぞれの団体に100ドルを納め、出席できる。えらく高いというか。FBDからは夕飯(ビュッフェ方式)が1回、SWFAからは昼食(テーブル方式)が1回提供された。アルコール類は提供されない(当たり前かも)。
我々の発表は最終日の午後だった。SWFAの総会と昼食が直前に終わったこともあり、発表会場に集まったのは少人数だけだった。それでも有益なコメントをもらえた。
発表の後、空港内のホテル(シェラトン)に移った。翌朝の出発便が6時発と非常に早かったので、空港までのシャトル便が確実にあるホテルにした。そういう旅行客が多いようで、翌朝4時過ぎにチェックアウトすると、ロビーには10人ばかりがシャトル便を待っていた。
ちなみに、アルバカーキ市内にはタクシーが少ない。アルバカーキに入った日は空港にタクシーが何台かあったものの、ハイアットからシェラトンに移るときには、何人かがタクシーを待っていた。5分程度待っても何も来なかった。それでだろうか、玄関にいた従業員がホテルの車で僕ともう1人を空港まで送ってくれた。おかげで、行きに25ドル支払ったタクシー代がチップだけで済んだ(もう1人の外人を見習って5ドル払った)。
2018/03/17