川北英隆のブログ

三頭山での遭難事件に思う

昨日、奥多摩の三頭山(みとうさん)で遭難事件が起きた。ヌカザス山というコブとの間らしい。何回か通ったことがある。一般的なハイキングコースである。何を間違ったのか。
天候を軽視したこと、参加者の体力を評価しなかったこと、装備が不十分だったこと、そして多分道を誤ったというか、読む力がなかったのだろう。
関東の雪の降る山に何回か登ったことがある。ヌカザス山から三頭山(みとうさん)に冬に登ったことはないように記憶しているが、一般的なコースであり、確か林の中の道なので、多少の雪であれば(当日がどの程度の雪だったのかは知らないが)そんなに難しくないと思う。
子供がいて、中国人がいて、SNSで知り合い、13人もいたとあり、雪が降る中を登ったらしいから、完全な素人集団、勢いで作られたメンバーであり、リーダーが完全に不在だったとしか思えない。
それも午前から登り始め(当然だが)、SOSは暗くなってからのようである。道に迷ったことが分かれば、ましてや素人の集団であれば、元来た道を下りるのが常識である。雪だったから足跡があり、戻るのは比較的簡単だったとも思える。
凍傷の者もいたとあるから、ズック靴の者もいたのではないか。そうであれば、完全に無謀である。
いろいろ書いたが、最近のスマホ歩き、それも交差点で堂々と下を見ながら歩いているのを目撃すると、「兄ちゃん/姉ちゃん、ええ度胸してるやんけ」と思ってしまう。今回の事件は、その山バージョンでしかないだろう。南無阿弥陀仏にならなくてラッキーというか、いつも無謀な輩のはた迷惑を被る立場からすると、複雑な思いになってしまう。

2018/03/22


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