川北英隆のブログ

ピトン・デ・ネージュに登る-2

22日にピトン・デ・ネージュの写真をアップした。写真では、山頂の右側には先鋒が目立つが、それと比べて左側は円弧状であり、ゴツゴツした感じがない。実際も、その稜線の奥はなだらかな斜面である。エルブール側が雨の浸食で切れ落ちているのと大きな差だ。
標高2170メートル付近で、そのなだらかな稜線にたどり着くと、そこは分岐になっている。山頂に至るルートと、稜線をたどってエルブールの方に下りる別ルートである。
この稜線まで時間がかかったので、天候は霧になっていた。谷側からも霧が吹き上げてくる。レユニオンの山はこのような天気(午前は晴れ、そのうち山に霧がかかる)が続くのだろう。その合間にサイクロンが襲来する。水分が多い。
このため、稜線の南側(エルブールと反対側)は森林が続き、枝にはサルオガセがびっしりと付着し、地面はコケが覆っている。トイレのために少し道から外れると、地面がふわふわする。コケが相当分厚い。「苔寺なんてなんぼのものや」というところか。行ったことないが。
茂っている木は針葉樹が主で、広葉樹も少し混じっている。高山地帯なので、いずれの木々も背丈が低い。
写真はその林である。ここに霧がかかると幻想的になる。歩きながら思い出したのは、正反対の林というか木の残骸があったナミブ砂漠のデッドフレイ(2012年の6/2)である。同じように幻想的だった。
ピトンデネージュの林.JPG

2018/04/24


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