ピトン・デ・ネージュから小屋に戻って朝食。その後、南側の町、シラオス(フランス語読みではシラオかな)に下った。1380メートル地点までの下山である。標高差1000メートル少しだが、グーグルマップで見るとわかるように、大部分は急峻な浸食崖の下りである。
小屋から10分程は穏やかな斜面を横切る。小さな谷に下り、上り返すと峠状の部分に出る。ここが崖の縁を歩く道と、崖を下る道との分岐である。
崖を下る道をとる。ジグザグに(執念で)付けたと思わざるをえない道である。整備は行き届いている。
やはり霧が多いのだろう、最初は背の低い針葉樹、そのうち広葉樹が混じるようになる。枝にはサルオガセがびっしり付着している。その隙間から時々ピトン・デ・ネージュの崖が見える。その壁には草木が付着していて、滝の流れ落ちた跡がある。写真がそれである。
急峻な浸食崖を下り切ると休息所がある。しかし、その後も多少は緩やかになるものの、急な下りであることに変わりない。気をつけて見ていると、ランも咲いている。標高が低くなるとショウガ類の黄色い花が満開だった。
杉の植林になると道路が近い。シラオスの上部である。一人、疲れたメンバーがいたこともあり、ここまでの下りに4時間かかった。通常なら2時間で十分だろうと思う。
2018/04/25