川北英隆のブログ

鈴ヶ岳と御池岳

昨年春、彦根東部の霊仙山を約半世紀ぶり近く再訪した後、登山記録を整理していると(山歩きには比較的マメ)、地形的に気になる山があった。御池岳である。
どう気になったのかというと、頂上部が平なのに、南側が切れ落ちている。伊吹山も霊仙山もそうだが、石灰岩が基盤になった山だろうと想像できる。
そこで調べると、なかなか面白い山らしい。しかも、御池岳が属する鈴鹿は三重県側からアプローチするのが普通なのに、ここだけは彦根からのアプローチが比較的簡単なようだ。
そこで御池岳の計画を立てた。車を持たず、運転もしない者にとって、どうするのか。彦根から近江鉄道で多賀大社前まで行き、そこから湖東バスで大君ヶ畑(おじがはた)まで行く。山の起点である。
歩く者にとって「幸い」なことに、車道(国道)は大君ヶ畑のすぐ先で通行止めになっている。崖崩れのためである。車があれば、峠を貫通している鞍掛隧道の手前の駐車場まで行き、そこから歩くと御池岳は近いのだが、今はこの手が使えない。
とはいえ問題が生じた。地形図にある道を使い、まず大君ヶ畑から鈴ヶ岳の稜線を歩き、その後に御池岳を往復し、その後に鞍掛峠を経て大君ヶ畑に戻ろうと考えていた。ところが、大君ヶ畑から鈴ヶ岳の稜線に取り付く地形図の道がガイドブックに記載されていない。
ネットで調べたところ、投稿者によると不明瞭な道のようだ。踏み跡程度はあるのだろうと思いつつも、草が茂っていれば迷う恐れがあるし(実際、真夏の山で2回経験している)、迷わなくてもヘビ(マムシ)が恐い。そこでGPSとストック(半分ヘビ避けのため)を持参して歩くことにした。
結果は大成功だった。地形図の道は、まだ春が早いからか、比較的しっかりしていた。念のために持参していたGPSが機能しているかどうかいくつかの山頂で確認したところ、ほぼ機能していた。谷間にある大君ヶ畑では数十メートル程度、位置のずれが生じたものの。
写真は鈴ヶ岳の西側(茶野という小ピーク)から見た御池岳方面で、左から、鈴北岳、鈴ヶ岳、御池岳である。鈴ヶ岳、御池岳はともに南側(右手側)が切れ落ちている。
20180501茶野からの御池岳方面.JPG

2018/05/02


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