天候を見計らい、鈴鹿の綿向山から竜王山へと歩いてみた。昨年は45年ぶり近くの比良、今年は大学時代からの懸案だった鈴鹿の年になろう(勝手に計画してるだけやんか)。
少し前にも書いたように思うが、大阪、京都から鈴鹿は案外遠い。「そもそも鈴鹿ってどこや」との質問があろうから説明しておくと、滋賀と三重との県境の山である。どうアプローチするのか、工夫が必要となる。大阪や京都からだと、車を運転しないかぎり、バスでのアプローチになるから。こう考えると、ネットのない時代に鈴鹿へのアプローチを考えるのは面倒だっただろう。
実のところ、今年の山の課題としていくつかのプランを作っている途中だが(宿題みたいなもんかいな)、アプローチ案について迷うことが多い。
ネットを使える時代だから、いつでも、どのバス会社でも時刻表を調べられる。気軽にプランの組み直しが可能である。これが主に電話しかない時代なら、電話するのが面倒で、僕の場合は途中で放棄しただろう(山に関しては執念深いから、「この山や」と思った場合はそうでもないかな。)
前置きが長くなった。今回の綿向山から竜王山を思いついた(気づいた)のは1ヶ月ほど前、いわば最近だ。御池山に登った前後からと言っていい。その綿向山は琵琶湖側に張り出した1000メートル峰である。近畿の1000メートルは、実のところ貴重である。
綿向山の値打ちがもう1つある。石灰岩(堆積性の岩石)と花崗岩(火山性の岩石)が接触した地点に相当するらしい。鈴鹿の北部は、伊吹山に代表されるように主に石灰岩である。南部は御在所岳のような花崗岩質の山が続いている。その境界の一部が綿向山付近にあるらしい。
では、具体的にどうアプローチするのか。
JRの近江八幡で降りると、南口から北畑口行きのバスが出ている。1時間程度かかる。北畑口で下車し、日野町営のバスを待つ。日野の病院に村の人を送り迎えするためのバスのようだ。それに便乗させてもらい(料金は220円)、西明寺口で降りる。ここが登山口である。
今回は帰りも西明寺口に下りてきた。適当なバスがなかったので北畑口まで歩いた。3キロ少しの距離で、まあまあ近い。北畑口に出ると1時間に1本のバスがある。
写真は西明寺口の少し下から見た綿向山である。主峰は見えていないと思う。見ている地点から800メートル程度の高度差がある。
2018/05/16