綿向山山頂で軽い昼食を楽しんだ。クマバチがぶんぶん飛び、優雅な一時だった(このハチはちょっかいを出さないかぎり大人しい)。昼食の後、竜王山を目指して北に尾根をたどる。
道を通せん坊するように大きなヘビ(シマヘビ?)が横たわっていた。それを足音をたてて追い払い、ブナとササの混じった尾根道を歩く。
笹原だけの場所に出る。右手に折れれば雨乞岳、左手が竜王山である。実は雨乞岳もターゲットの山なのだが、今回はその下見を兼ねていた。どれだけ遠いのか、綿向山からの尾根道がどうなっているのかを確認するためである。
今回は大人しく竜王山に向かった。直前のブログで書いたように、この分岐からの下りが荒れていて、小石を敷いたようになっていて歩きづらい。
その代りだろうか、この尾根筋には花が多かった。シャクナゲ、ヤマツツジ、サラサドウダン、イワカガミが目立った。このうちのシャクナゲ、木はともかく、花を見たのは初めてに近いかもしれない。残念ながらピークは5月初旬だったようだが。
地形図にある840メートルのコルまで2段階で下った後、登り返しとなる。シャクナゲが少なくなる。913メートルのピークは三叉路のようになっている。道標に従い、南西へと尾根をたどる。気持ちの良い広葉樹林が続く。2箇所、送電塔が設置された小ピークを過ぎると竜王山が近い。
竜王山の山頂は展望が少ない。西明寺へは南へ下る。最初は階段の道である。その後、ブナの多い林の中を下るようになる。
登山口となっている林道まで、そんなに距離はない。林道を下れば西明寺の一角に着く。地名の由来となった寺院は村の上の方にあるらしいのだが、パスした。
さらに道路を下ると出発点だった西明寺口に出る。西明寺口からはバス道を歩いた。左手に綿向山が大きいが、主峰は手前の峰に隠れているようだった。
田植えのためトラクターが代掻きをしていた。蛙が跳び出すのか、サギ、シギ?、トビが代掻きの付近に虎(鳥?)視眈々といった風情で控えていた。
北畑の村では人家の前をタヌキが走った。山でタヌキを見たのは初めてだと思う。そもそも夜行性だろうし。丸々と太っていた。「美味そう」とは思わなかったし、カメラは間に合わなかった。
写真は綿向山からの下りでのシャクナゲである。多くの木は花が散っていた。
2018/05/18