時間があったのでグレイス本店(麻布十番)で食べた。かつて赤坂見附に支店があったのだが、今は本店だけだと思う。結論は、美味かった。
ほぼ30年近く前になると思うが、サムソン生命の日本支店か子会社だったか、そこに駐在していた韓国人の崔(チェ)さんに連れて来てもらった。釜山方面の出身だとか聞いていた。当時は日本の制度を調査していて、何回かヒアリングを受けた。そのお礼のつもりだったと思う。
店がグレイスだったのは確かだが、タクシーで行ったこともあり、場所はよく覚えていない。多分、麻布十番だった。当時、地下鉄も何もなかったし。今回入ると開店30周年とあったから、年代からして間違いないと確信した。
食べたのは、30年近く前の時も、その後の赤坂見附の支店の時も、今回も、すべて参鶏湯(さんげたん)中心である。韓国に観光で訪れた時も、慶州で食べた。淡白でいて奥深く、美味い。
今回は、参鶏湯のほか、イカとキュウリの和え物、韓国風冷奴、タラのチヂミ(野菜が入っていなくて小さかった)を食べた。飲み物はビール、マッコリ、野イチゴの酒(ボクブンジャと言う)だった。
ボクブンジャは野いちごというかラズベリー類を発酵させた酒らしい。何年か前、東北地方に住む韓国系中国人にもらったところ、えらく美味かった。お父さんが近くで摘んだのを酒にすると聞いた(もう一度飲みたいものだ)。それと比べてどうだったのかはともかく、久しぶりに美味かった。ボクブンジャ自身は甘いが。
満足だった。赤坂見附店は閉店になったが、流行っていなかったのは、日本人が料理を作っていたからかもしれない。味は本店の方がはるかに上のように思う(赤坂見附で直前に食べたのは10年以上前だと思うので、比較のしようもないが)。
一度味わうべき店である。席数が多くないので、要予約だろう。
2018/05/27