今年は鈴鹿のシリーズだと宣言しながら、今回も琵琶湖西岸の山と言うべき百里ヶ岳に登った。地域として比良の延長でもある。琵琶湖にある鮎の供給基地、安曇川から路線バスで朽木(くつき)に入り、さらにそこからコミュニティバスで登山口まで入る。
今回、登山口として百里ヶ岳の南側、小入谷(おにゅうだに)を使った。コミュニティバスの終点、生杉(おいすぎ)は京都、福井、滋賀の県境、三国峠(という名のピーク)への登山口でもある。この三国峠から西に下ると京大演習林の領域である。学生の頃、クラブのメンバーが歩きに行き、沢に落ちたと語っていた。一度訪れたいものだ。
それはともかく、百里ヶ岳には滋賀側からもう一箇所登山口がある。百里ヶ岳の東側、木地山である。こちらにもコミュニティバスがある。いずれもバスの本数が多くないだけに、どちらをどう使うかは悩ましいところだ。
コミュニティバス(高島市営)の時間を調べたところ、湖西線と木地山へのバスとはうまく接続していない。この点、小入谷はばっちりだった。帰りも小入谷に戻るほうがバスとの連絡はいいのだが、同じ場所に戻るのは気が引ける。そこで木地山に出ることとした。
朝、湖西線の安曇川駅で降りた。駅の西側がバス停になっている。東側はタクシー乗り場らしい。
朽木までは路線バス(運行は江若交通)ながら、村落の中を走るので時間がかかる。朽木支所前で降り、コミュニティバスに乗り換える。停留所として朽木学校前発と朽木支所前とがあるが、朽木支所前には必ず止まる。
コミュニティバスの利用者は僕一人だった。小入谷まで1時間ほどかかるし、途中は狭い山道なので、「これで220円・・」と申し訳なく思った。コミュニティバスは均一料金である。
ちなみに帰りのコミュニティバスも一人だった。「悪いな」と思った。そこで、朽木支所前で安曇川行きバスまで時間があったこともあり、近くのスーパーでビールを買って飲んだ。地域貢献である。乾いた喉には美味かった。罪滅ぼしのつもりが、かえって大満足してしまった。これではいけない。
写真は百里ヶ岳の南、シチクレ峠の手前、痩せた尾根から見たピークである。931メートルあるのだが、同じ程度の背丈の山が多いため、遠くから見つけるのは難しいだろう。
2018/06/05