ピコ山は2段構えの山である。ほぼ平らな(といっても溶岩がゴツゴツした)カルデラ状の広い山頂部と、その東端にそそり立つ三角錐からなっている。海から(7/15)と町からのピコ山(7/17)の写真をアップしたが、その左にある鬼の角が三角錐のピークである。
ごちゃごちゃ説明するよりも写真をアップするのが早い。というので、カルデラの縁から見たピークをアップしておく。この姿を最初に見たときは、「本当に登れるのか」と思った。しかし、うまく登山道が付けられている。
とはいえ、溶岩でできた三角錐だから当然なのだが、岩の角が下向きになっていて、登山靴を引っ掛けにくい。加えて岩の角度が急だから、登りはともかく、下りは注意が必要である。ロープが張ってあるわけではない。
登山口から頂上まで4時間だった。遅れたメンバーを待ちつつの上りだったから、すんなり登れば3時間もあれば十分だろう。
頂上は360度の展望が効き、アゾレス諸島の島々がいくつか見えるはずだったのだが、雲が上がってきていたため、下のカルデラがはっきりと見えた程度だった。
なお、ピークの一角からは水蒸気が上がっている。まだ活動中の証拠である。朝、町から見れば、三角錐の一番上から白い煙のようなものが小さく出ている。
下りは往路を戻る。道はある程度整備されているとはいえ、溶岩がむき出したままの箇所が多い。足を取られないよう(酔っぱらいではないが)、用心が必要である。転べばかなりの傷になるし、転んだ場所が悪ければ、岩の角で大怪我をしかねない。
2018/07/18