アゾレス諸島は地球の割れ目に位置するため、いたる所に火山がある。噴火の仕方がストロンボリ式なので、大きな火山の近くには円錐状の小さな噴火の跡(小山)があり、直線状に並んでいる。そんな火山の跡や、まだ活動している地点を何箇所かハイキングした。
最初に訪れたサンミゲル島では、島の西側にあるセテ・シダーデスという大きなカルデラの周囲をハイキングした。晴れていれば青い火口湖(アズル湖)が見られるはずだったが、その日はガスの中だった。火口に下りて、ようやく湖面が見えた。
どんな雰囲気かと言うと、蓼科の白樺湖に似ていた。車で来ることができるので、リクレーション地になっているようだった。
ついでにもう少し足を伸ばし、西端のフェラリアという岬で天然の温泉を見学した(入らなかった)。海に溶岩が流れ出し、その切れ込みの(侵食された?)一角に熱水が湧き出している。それが海の水と混じり、プールのようになっている。海外だから水着で入る。湯に触ると、あまり温かくなかったが。
訪れた時間帯は引き潮で、ちょうどいい深さだったようだ。満ち潮になると2メートルくらいの深さになり、泳がないといけないとのことだった。
この温泉、周囲の岩全体に熱気がこもっていた。湯気の吹き出している穴もある。火山活動が活発な証拠だろう。
写真はその温泉である。人の群がっている箇所がそれである。温泉は海への開口部がある。波にさらわれないよう、水面には何本もロープが張られていた。
2018/07/16