川北英隆のブログ

京都の気象を少し考える

先日のネットのニュースにアホな記事があった。「日本の夏は暑くなっているのか」というテーマで、そのことを気象庁に質問していた。このブログで何回も書いているように、日本の冬は暖かく、夏は暑くなっている。気象庁のHPのデータから一目瞭然である。
19日の京都の最高気温は39.8度だった。調べると、1994/8/8の記録と並んで史上1位である。おまけがあり、18日の39.1度は6位、15日の38.7度は9位である。今年の京都の夏が、暑い京都にとっても異常な夏だとわかる。さらについでに、ひょっとして今日は40度超えもありうるのではないかと思っている。
先日の西日本の大雨に関して、「京都は大丈夫だった」と何回か聞かれた。(その期間は海外にいたため実際のところは知らないが)鴨川を見るかぎり、大したことなかったようだ。
確認のために降水量を調べると、5日は171ミリ、6日は111ミリの雨が降った。ちなみに5日の降水量171ミリは史上3位である。
僕が知っている、つまりこの15年近くで鴨川が一番増水したのは2013年9月である。橋の下の優雅人の家が流され、飼われていた猫がたくさん死んだ。その時の記録では、15日に117ミリ、16日に133ミリ降っている。今年7月の大雨に比べて少ない。
では、何が違ったのか。
さらに調べると、2013年9月は15日19時頃から16日8時頃にかけて(つまり半日強のうちに)、集中して雨が降った。台風の影響だった。これに対して今年は梅雨前線の雨であり、5日になった頃から6日の昼過ぎまでの1日半のうちに大量の雨となった。
まとめると、2013年9月は集中型、2018年7月は長時間型である。この差が鴨川の増水の差となったと考えられる。
今年の夏と大雨の季節はまだ始まったばかりである。どんな記録が(嫌ながら驚くべき記録が)生まれるのか。注目(注意)したい。

2018/07/20


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