川北英隆のブログ

アゾレス諸島の植生は無秩序

大航海時代の舞台となった島々の植生は無秩序というか何でもありというところだ。航海によって、世界各国の植物が持ち込まれたのだろう。4月に訪れたレユニオンも同じだった。
レユニオンでのブログで紹介したショウガとほぼ同じ植物(ただし花の色が異なる)も大量に生えていた。繁殖力が強いので、アゾレスでは駆除の対象である。
その他、ピコ山の中腹以上に行かないかぎり、どこかで見た花がいろいろと咲き乱れていて、「ここはどこ」になる。
中でも大量に咲いていたのが、実はアジサイである。想像のとおり、日本から持ち込まれたらしい。ガクアジサイの類から、大輪のアジサイまで咲いている。ちょうど花の季節だったようだ。
土壌が酸性のためか、青色が多かった。白色もある。日本と異なり、ない(きわめて珍しい)のが赤色である。
アジサイが多く植えられるのは、それが牧場の柵の代わりとなるかららしい。毒性があるから家畜が食べない。だから確実な柵として機能する。もう1つは、アゾレス諸島の湿潤な気候と合っているのだろう。
珍しい木もあった。ソコトラ島やカナリア島で見た竜血樹である。固有種かどうか確認できなかったが、若木を含めて植えられている。形はソコトラ島のに似ている。そう感じた。
写真はファイアル島のアジサイである。見事と言うほかない。
20180724ファイアル島のアジサイ.JPG

2018/07/24


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