今日、東京を日帰りした。新幹線で往復したのだが、帰りに事件が起きた。「いずれ何か起きるな」と思っていた、大きな荷物事件である。
帰りは昼過ぎに東京を出発する電車だった。夕方、歯医者を予約していた。アゾレス島への旅行中、かなり前に治療してあった歯がどういうわけか欠けた。
治療してあった歯の詰め物の隙間が開き、そこから新たな虫歯が生じて最後に欠けたらしい。治療は、最初に虫歯部分を削り、2回目で以前の詰め物を外して新しい詰め物用の型を取り、3回目の今日、新しい詰め物が入って治った。今回通った歯医者はあまりごちゃごちゃ言わず、良心を感じさせた。
それはともかく、その帰りの新幹線は博多行きだったにもかかわらず空いていた。名古屋まで、隣の席が空いていて、「ラッキー」と思っていたのだが、好事魔が多しである。
名古屋で停車し、高校生風の団体が、50人はいただろうか、乗ってきた。僕が乗っていた1両前の車両だったので、その様子がよく見えた。
海外旅行に行くのではと思えるような馬鹿でかいスーツケースをほぼ全員が持っていた。このため、乗るのに時間がかかった。しかも、最初に入った者が荷物を棚に載せるのに手間取ったのだろう、後の者が乗れない。駅員が誘導して、僕の乗っていた車両のドアからも入れた。さらに、前の車両の通路がふさがっているから、僕の座っていた車両にも学生が待避のために何人も入ってきた。
この騒ぎは結局京都駅に着くまで続いた。要するに30分以上続いたことになる。
米原の手前で車掌と警備員が5人くらいだったか、学生らが乗った車両に駆けつけた。最後は学生が数名、僕の座っていた車両の空いた席に座った。車掌が特別に指示したようだ。
新幹線に乗っていつも思うのだが、手荷物の検査はともかくとして(外人のは是非やってほしいのだが)、少なくとも大きな荷物には荷物料金を課すべきである。荷物の少ない旅行者にとっては大迷惑なのだから。そうすれば、手荷物を少なくしようとの意識が働き、今日のような騒ぎにはなりにくい。
JRの安全対策や混雑対策は遅れている。というか、意識に乏しい。安全対策は、事件が起こってから少しずつ進行しているようだが。
そもそもJRの幹部に現場意識が乏しいとしか思えない。リニアの建設もいいが、その前にもっと考え、やるべきことが山積している。
2018/08/01