先日、京富庵という店に行った。元学生のYU君、この4月に東京から大阪へと転勤になったことから、6月に続いて会食をというので、予約してくれた。鳥(鶏)料理の店である。
場所は四条堀川の近く、阪急の駅から歩ける。町家の中にある。
料理は鶏のコースだった。突出し、刺し身、焼き物(手羽だった)、天ぷら(つくね)、ご飯(タマゴ)という具合である。調べると、コースによっては鶏の水炊きやすき焼きもあるらしい。スープも出てきた。当然、鶏の出汁である。
全体にあっさりとしていて、食べ飽きない。これも後からネットで見たのだが(何で前もって調べへんのかい)、店主は川端丸太町にある鶏料理の八起庵の出であるとか。
この八起庵では、同じ名字のYU氏にご馳走になった。妙な繋がりである。両氏に何の関係もないが。
ニワトリは小さい頃の好物だった。牛肉もそうだった(子供はほとんどが大好きだろう)。ブログに書いたかどうか忘れたが、母親の実家に行くと、いつもニワトリが1羽つぶされ、夜にすき焼きとして登場した。
この母親の実家のすき焼き、肉は硬かった。齢のいったメスが(日本では東南アジアと異なりオスを飼わないのが普通)、タマゴを生む能力の低下から優先的に犠牲になる。だから仕方ない。でも、香ばしい肉だったことを覚えている。あの当時のニワトリのすき焼きをもう一度食べてみたいものだと、時々夢見る(夢というのは嘘かな)。
そういえば、バヌアツでもパプアニューギニアでも、泊まった家のニワトリが夕食に出てきた。翌日、夜明けを告げるけたたましい声のうちの1つが欠けているとか、いつも威張っていたニワトリを見かけないとか、そんなことで「あのオス」が胃袋の中に入ったのだと悟ることになった。
アーメン。
2018/09/10