三国山を越えるとセトという分岐である。縦走路は左手に下る。尾根の東側に道が付けられている。バイクが通れるくらいであるが、「進入禁止」の表示がある。ネットで検索していた時、和泉山地はオフロードバイクのメッカになっていると分かった。
セトから下り切ると千本杉峠である。やはり石仏があり、三十丁と彫られている。槙尾山のお寺(施福寺)までの距離を示しているようだ。
峠を越えると植林が少なくなり、広葉樹に大きな松が交じるようになる。倒木も散在する。
三国山までは電波塔があるので、道路の手入れが行き届いていたのだろう。その先は単なるハイキングコースである。とはいえ、手入れが皆無ではない。1箇所だけ、下りの急斜面で倒木があり、道が崩れていた。慎重に斜面に足場を求めて下る。この付近から、木の間に岩湧山が見え始める。
尾根が北に向くと、十五丁石地蔵の分岐が近い。分岐には名前のとおり十五丁と書かれた地蔵がある。付近に大きな薄茶色の大きなキノコが生えている。汁が出ていて気味が悪い。
分岐を左手に取り、下る。最後に急激に下り、鞍部に下り立つ。
鞍部は槇尾山への尾根の分岐である。ハイキングコースは槇尾山の東側を巻くので、尾根道に入る。少し岩場がある。途中、岩湧山や大峰方面の展望がいい。
槇尾山(600メートル)は広葉樹に囲まれ、展望はあまりないものの、関空方面が見える。山頂からの下りに金剛から葛城がよく見え、その山系の左端、二上山の奥に奈良盆地の山もかすかに見えた。
下り切ると施福寺(槙尾山、まきのおさん)の一角にある建物に出る。しかし、この建物の敷地は塀に囲まれ、施錠してあった。仕方ないので、戻るように少し登り、塀を乗り越えるように、崖気味の斜面を木の枝につかまって下り、何とかハイキングコースに戻ることができた。建物を振り返ると、槇尾山への尾根道は通行禁止となっている。誰か建物にいたずらをしたのだろうか。
施福寺を拝み、参詣道を下った。長い車道を歩き、国道170号線出て、槙尾山口にたどり着いた。7時間40分かかった。
ここから、和泉中央(泉北高速鉄道始発駅)経由、泉大津(南海)に出た。1時間のバスだった。和泉中央で下りて電車の乗ったほうが早かったようだ。事前に調べていなかったので失敗した。
写真は槇尾山への下りで見た金剛山(右)と大和葛城山(左)である。
2018/09/30