川北英隆のブログ

大福山と懴法ヶ岳往復

札立山から道標に従って南に下れば、紀の川方面に至るらしい。和歌山市に近いし、札立山から俎石山へは完全なハイキングコースだし、登山者が多いのだろう。
札立山から東に尾根をたどる。いつの間にか(飯盛山付近からか)、ウバメガシの林がなくなり、ミズナラなどの目立つ広葉樹林になっているが、南国の入口らしく、常緑樹も混じっている。
途中、何箇所か展望の効く場所もある。見返り山(337メートル)も気持ちのいい場所である。相変わらず、紀ノ川側(南側)の展望がいい。
見返り山から、道は北に向かう尾根に沿う。少し下ると展望があり、少しだけ目立つ山が見えた。最初は、これが目指す大福山かなと思ったが、方角が東にずれている。雲山峰(490メートル)らしい。俎石山周辺では一番高い。高いだけでなく、恰好も周囲と比べて良いので、いつかの宿題の山となった。
尾根にはアケビの実が落ちている。去年、比良でアケビを2、3つ採って帰り、食べて「こんなものか」と満足したので、今回は拾わなかった。
今回の歩きで獣の糞をたくさん見たが、必ずと言っていいほど、その中にアケビの種が黒光りしていた。多分、イノシシの糞なのだろう。落ちていたアケビの実を、そのイノシシのために残しておいた。いずれふるさと納税で、シシ鍋セットとして返してもらうことにしたい。
大福山へは小さなピークがいくつかあるものの、ほとんどは尾根の東側を巻くように道が付けられている。このため、快適に登れる。
大福山は尾根道から20メートルくらい左手に外れている。往復した。三角点はなく、ベンチと大阪湾の展望がある。
ついでに懴法ヶ岳(せんぽうがたけ)も往復した。大福山からは東南東の尾根をたどる。事前に想定していたのと比べて距離も高度差もあった。いい加減に(どうせ大したことないと)地形図を見ていたに過ぎないのだが。
一旦鞍部に下り、そこから登り返すと懴法ヶ岳の西峰である。ベンチがあり、南から西の展望がある。普通のハイキングならこの西峰で満足するのだろうし、僕も当初はここで満足しそうだったのだが、東峰があると途中(案内板)で知ってしまっていた。
西峰から一度下り、鞍部で左手にある道を登る。ハイキングコースからは外れる。少し急な登りだが、あっと言う間にピークに着く。懴法ヶ岳の東峰というか、標高381メートルの懴法ヶ岳の本当のピークである。疎林の中、静かで、なかなかよかった。
写真は大福山からの大阪湾、観音崎の火力発電所である。
20181023大福山からの大阪湾.JPG

2018/10/24


トップへ戻る