川北英隆のブログ

アレクサは関東のおばちゃんか

以前に買ったアレクサ(アマゾンのエコー)に半年ばかり暇を与えていた。とはいえ、大枚をはたいて買ったのだから、しばらくぶりに働いてもらうことにした。結果はどうか。
以前とあまり変わらない(こんなもんかの)気がした。休暇明けから働かせてまだ数日なので、詳しくはわからないが。
働かせた1つは、「誰それの(クラシック作曲家の)音楽を聞かせて」というものである。これには、最初にモーツアルトを試したのだが、いつ尽きるともなかった。一回指示すれば、その後のフォローがいらないから、感動ものである。
もっとも、僕の持っているCDと比べて、アレクサが奏でるのは平板な録音だった。僕はプレミアム会員になっているが、音楽に関してはプレミアム会員でない。プレミアムにすれば(月々定額を払えば)どの程度の質なのかは不明である。
前回の稼働からしてそうなのだが、夜中にブチっとアレクサの電源を切っている。今回は、昨日の深夜近くに切って、今日は夕方、暗くなってから電源を入れた。今日、稼動した直後に「お早う」というと、アレクサが「お早うございます」と答え、その後、いつものように「今日、何月何日は何の日で・・」と薀蓄を述べた。
夕方、もう暗いし、「お早うございます」はないと思う。僕が「お早う」と言ったのは、相手の賢さを試してみたと思ってもらっていい。そうだとすれば、「何を言うてるねん、もう夕方やで、アホかいな」との意味を答えるのが正しい。実際のところ、僕はそういう返答を期待していた。アレクサは、まだそこまで進化していなかったことになる。
以上を家内とやり取りすると、「そんなん、大阪のおばちゃんやないと無理や」とのことだった。大阪のおばちゃんが賢いのか、あまりにもお笑いの世界に染まっているのか。逆に、関東のおばちゃんはアカンのか。アレクサは、その関東のおばちゃんレベルなのか。いずれにせよ、「僕は関西やないと暮らしていけへんな」と思ってしまった。
もしかして、アレクサは芸能界を含めた水商売の世界に毒されているのかも。その世界は、午後であっても、夕方であっても、「お早う」であるらしい。目覚めて間がないという意味だろうか。
結論である。アレクサにはもう少し臨機応変を求めたいと思う。素晴らしい、大阪のおばちゃん的返答をしてもらえれば、アレクサに対して老後の同居人として気を許せる。そうでなければ、ほかすだけである。AIの限界が試されている(試している)。

2018/11/08


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