先日、大文字山を越えて研究室に入った。平日だったにもかかわらず、登山者がちらほらいた。紅葉シーズンの観光を兼ねているのだろう。大文字山を越え、旧道に入り、銀閣寺方面への最後の下りを、気になっていた未知の道をたどることにした。
台風による倒木だが、日向神社からの登りは以前のままである。登り切り、神明山に到達すると、それ以降は少しずつ片付けが進んでいる。11月の初めに歩いた時、新たな倒木がいくつかあったのだが、それも片付いていた。
まだ1箇所、迂回路を使わないといけないのだが、ちらっと見たところでは修復作業が進んでいるようだった。機会があれば、通れるかどうか調査してみようかと思っている。
山頂付近では紅葉が進み、大分色づいていた。今週の終わりから来週にかけていいのではと予想する。機会があれば、その頃にも歩きたいと思う。
今回新たに歩いたのは、大文字山の山城、中尾城跡への道だと判明した。
これまで中尾城の名前だけは知っていた。銀閣寺側の登山口(朝鮮中高級学校への道を分けてすぐの地点)に中尾城の看板がある。その上、水場があり、(今はなくなったと思うが)そこに「中尾城からの湧き水」とか書いてあった。中尾城は、大文字山の登山口からしばらく続く沢の左手側の山(右岸の山)というか尾根にある。
その沢沿いの道を登っていくと、右手に大文字山の登山道が分かれる。橋を渡る道である。そのまま沢沿いに少し上がり、砂防ダムの下から左手に斜面を登ると砂防ダムの上に出る。砂防ダムの上部、浅い流れを渡り、左岸を登る。これが旧道である。沢を詰めると峠に出る。この峠から、右手に進むと大文字山、右手に進むと今回歩いた道、中尾城へと続く尾根である。今回は大文字山から、その峠に下りてきて、そのまま中尾城への道に入ったわけだ。
いい道である(だから、どこに行くのかと以前から気になっていた)。少し登ると小さいながら広いピークに出る。これが中尾城址らしい(写真)。城址といっても、ちらっと探した程度では城跡らしい痕跡は何もない。
中尾城址からそのまま尾根を進んだ。倒木が多くなるが、歩ける程度には処理されている。テープ類も多い。明瞭な道というか踏み跡である。
一箇所、右手に明瞭な道を分ける。北側の稜線、瓜生山方面に行くのか。
その分岐を左手に進む。本格的な下りになり、大文字山の登山口のすぐ上に出る。正確に書いておくと、登山口に2軒、建物があり、建物のすぐ横が植林となっている。中尾城址からの道はその植林部分から始まる。
9月の台風以降、その植林が大きな被害を受け、たくさんの倒木がある。今回、一番わかりにくかったのがこの植林の中の道だった。
銀閣寺側から中尾城に行くには、その植林の中の道に入るわけだが、入口には目印として赤いテープがあるので、踏み跡を慎重にたどって登っていけばいい。植林部分を抜けると踏み跡が明瞭になる。
2018/11/14