インドに行くと話していると、脅かされたのは「水で腹を壊す」ということと、「毎日カレーは食べられへん」ということである。現実はこれと遠かった。
水だが、これは注意した。デリーのホテルには2リットルの無料のミネラルウォーターが置かれていた。歯磨きと、飲料水と、ほぼ間に合う量だった。国境付近のホテルも0.5リットルの水が置かれていた。量が少ないのなら、湯沸かし器があるので、それで水を沸騰させればいい。心配なら売店で水を買うことだろう。
そもそも「生野菜は危険」とのことだったが、初日のデリーのホテルで少し食べたところ、何ともなかった。これを経験に、その後も食べ続けたが、異常なかった。
今回は気温の低い季節だったのから問題なかったのかもしれないものの、これまで訪問した国とインドとに大差があるとは思えない。水に対する危険信号がどれだけ真実なのか、少し疑問符が付く。
一方の悪評高いカレーだが、これがやたらと美味かった。カレーといっても、要するに香辛料を使った味付けである。日本での醤油の代わりだと思っていいし、日本の醤油味料理と同じで、バリエーションが豊富である。だから楽しめる。
最終段階、デリーの多少は高級なホテルに泊まったところ、夕食と朝食がバイキングで、どれもこれも料理の味付けが「しょうもない」。外人に合わせてあり、香辛料のパンチに乏しい。最後の日の昼食は観光客ご用達のレストランだった。これもパンチがなく失望した。インドではインドらしい食事をしたいものだ。
ということで、旅行の後、東京に出てきたついでにインド料理屋に入った。インドと比べてカレーというか総菜の量が少ない。しかし、インド人が作っているから、味を楽しめた。インド料理のファンになってしまったようだ。
インド料理の食材は、ジャガイモを含む野菜、豆、ニワトリ、マトン、場合によってはブタである。コヒマのナガ族は何でも食べるという。町を歩いていると、びっくりするカレーがあった。ドッグカレーである。さすがに食べなかったが、メニューを撮ったので、それをアップしておく。よく見ると、犬飯もある。巻貝(多分タニシかカタツムリ)もある。店では小さなカエルがビニール袋入りで売られていた。そうそう、メニューの一番上、HOTELとあるのはホテルではなく、現地では食堂の意味である。
2018/12/13