川北英隆のブログ

コヒマに夜入る

コヒマはナガランドの州都である。それなのに飛行場がない。ナガランドの飛行場は約80キロ西の町、ディマプールにある。鉄道もディマプールを通っている。コヒマは山の上に広がっているため、飛行場はもちろん、鉄道もない。
ディマプールはブラマプトラ川の支流に沿った平野にある。第二次世界大戦時の物資はディマプールからコヒマを経てインパールに運ばれた。今でも交通の要衝として重要な町らしい。日本軍として、ディマプール方面を制圧しようとの作戦もあったと聞く。
コヒマに入ったのは夜になり、6時を過ぎた。真っ暗だった。インドの時間帯は1つである。デリーに合わせているため、ナガランド付近は実質的に1時間程度早く日没になる。
マニプール州のMaram Khullenからインパールからコヒマ間の唯一の街道に戻り、ナガランドに向かう。かつてイギリス軍が用いた道なのだが、州境に向かうにつれて道が悪くなる。住民の数が少なくなるからだろう。というのも、州境を越えてナガランドに入ると、コヒマが間近になり、道が少し良くなったから。
その道は、峠を超える感じである。最高点は1700メートル近い。そこから1500メートル程度のコヒマに下っていく。
州境を越えると、すでに暗くなっていた。すぐに最初に気づいたのは、コヒマが丘の上の町だという事実である。というのも、町の灯りが稜線付近から谷あいにかけて広がっていたから。12月に入り、キリスト教徒の多いナガランドではクリスマスムードが濃かった。そのせいか、カラフルな灯りが山の斜面に点在している。
コヒマは100万ドルの夜景に近かった。ただし、「遠目で見ると」と言うべきか。翌々日、斜面に付けられた細い道を歩いたが、なかなかの雑然さだった。
写真はそのコヒマの夜景である。ホテルの窓から撮った。インド全体がそうで、とくにこの地域がそうらしいのだが、電気の事情が悪く、停電が多い。滞在中、数回停電遭った。とはいえ、すぐに復旧した。かなり改善しているのだろうか。夜景を見るかぎり、少し余裕があるように思えた。
20181222コヒマの夜景.JPG

2018/12/22


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