川北英隆のブログ

インドの世界一凄いもの

インドの人口は13.5億人、中国は14.2億人だと、世界国勢図会にある(2018年初?)。中国とインドがほとんど並んだ。そんなインドの首都デリーの交通渋滞は酷い。それとともに酷いのが大気汚染である。
コヒマから戻り、デリーの空港から市内中心部のホテルに行くのに1時間以上かかった。翌日の夕方、空港に向かうと30分もかからなかった。直線距離で14キロ程度だし、道が曲がりくねっているわけでないから、普通なら30分あれば十分だろう。
その道は決して細くない。片側3車線、4車線は普通である。自動車専用道路もある。とくかく車の台数が多いから、道路が追いついていない。
インドに到着した日、現地ガイドが迎えてくれ、車で空港近くのホテルに移動した。右ハンドルだったので、「そうかイギリス領時代の名残り、レンタカーを借りれば簡単に運転できるな(僕はペーパーだが)」と思ったものの、これは大きな間違いだった。というのも、インドでは大きな道路の車線無視は常識的らしく、路肩(多分、歩行者用)まで土煙を上げて走っていく。
しかも、自転車、オートバイも交じる。ニューデリーではさすがに牛はいなくなったらしいが、馬車を見かけ。「よく事故が起きないな、慣れかな」と感心していたら、バスにオートバイが追突した瞬間を見てしまった。
当然、排気ガスが酷い。これに加え、土埃があり、農家が木や草を燃やす。最近、デリーやカルカッタの大気汚染は北京や上海を超えたと報じられるようになった。
12月初、デリーの朝はドロンとしている。霧と天気予報には出るが、水分ではなく、PM2.5的な微粒物質が大気中に漂っているのだろう。インドでの最終日、朝起きると喉が変だった。風邪を引いたのかなと心配になったが、午後には治った。多分、前夜、大交通渋滞の中を車の中で1時間以上過ごしたのがいけなかったのだろう。
写真はインド門から大統領官邸方面を見たものである。距離は2.5キロ、本当は官邸が見えるはずというか、よく見えるように設計されているのに、当日は大気汚染のせいで何も見えなかった。一見、写真ではよく晴れているようだが。
20181228インド門から大統領官邸方面を.JPG

2018/12/28


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