鵯越まで3時間30分かかった。そこから先、六甲を縦走するにはさらに9時間はかかる。予定どおり(そもそも先に進もうとは毛頭思わず)、神戸電鉄に乗って雄岡山を目指した。
この神戸電鉄、西鈴蘭台までは頻発している。その先は30分に1本である。雄岡山(おっこやま、241.2メートル)の最寄り駅は緑が丘、この30分に1本の電車を使うことになる。
駅を降り、線路を西に渡り、線路沿いではなく、右手、南に伸びる細めの車道を歩く。すぐにその車道と別れ、住宅の横の登山口に着く。道標がある。
雑木林の中、頂上へは何本か道がある。高みを目指し、緩やかな道を登れば簡単に頂上に着く。一等三角点がある。南側の展望が良く、海と淡路島が見える。
地理的に、雄岡山は明石の真北にある。実は、次に登った雌岡山(めっこやま、249メートル)の頂上付近が東経135度ジャストに位置している。
その雌岡山を訪ねるため、雄岡山から西に下りる。一部植林が交じる。雄岡山の北側を通る車道に出て、そのまま西に歩く。車道は大皿池と金棒池の南側を通る。
2つ目の金棒池を過ぎると交差点に出る。その交差点の北側、少し下った所が雌岡山の登山口である。実は車道を登るのだが、普段は一般車両を入れていないようだ。
その車道を登ると、梅林を過ぎ、林の中に入る。すぐに駐車場があり、神出(かんで)神社の境内になる。そこが頂上である。
頂上からは南側の展望がある。海と淡路島はもちろん、湘南アルプスの3つの山の塊と、その奥にうっすら六甲の主峰が見える。雄岡山も少しだけ姿を見せていた。
帰りは来た道を大人しく戻った。梅林付近と金棒池の堤から雄岡山の全景が見える(写真、梅林から)。車道をたどる。雄岡山の北側を通り、駅に戻った。
雌岡山の神出神社、日本の標準時の経度に位置し、名前とともに目出度い山である。このことを事前に調べて知っていたわけでない。偶然訪れたとは、やはり今年はいい事がありそうな。妄想かな。
2019/01/07