東海道新幹線の悪口を書いてきたので、たまには朗報を伝えないといけない。何か。今年の冬、現在までのところ、米原付近の雪の影響による遅れもなく、順調に運行している。
東海道新幹線の最大の利点は、時間通りに運行することである。
最近の在来線は、JR西日本福知山線の事故以来、正確性よりも安全性を重視し、常時遅れる。安全性重視だけでなく、事故対応の不適切性があると思うが。
その点、新幹線が事故に巻き込まれる率は高くない。だから、頻繁に新幹線に乗っていても、遅れに出会うことが皆無に近い。数分遅れていても、(安全性を保てる範囲内でだと思っているが)速度を上げて走行し、遅れを取り戻してしまう。
この正確な新幹線にも例外がある。米原から関ヶ原付近で生じる雪の影響である。とくに1月中旬から下旬の大寒の頃、細心の注意が必要となる。
僕の場合、週間天気予報を見つつ、「雪になりそう」と思うと、行き、夏と比べて20分程度早く東京に着く新幹線を予約する。もちろん予測が外れることもある。約束した時間に完全に遅れるのなので、遅れが確定した名古屋付近から謝りの電話を入れたこともある。逆にほぼ定刻どおりに東京に着いてしまうと、寒い中、どこかで時間を潰さないといけない。
その東海道新幹線、今年はまだ積雪を見たことがない。比良、伊吹、鈴鹿の山は白いのだが、線路と付近の田畑が黒々としている。京都に移住して今年は16年目の冬なのだが、積雪のない米原なんて初めてだろう(いちいち覚えていないが)。
このブログを書きつつ、ネットで各地の積雪状態を調べたところ、富山、金沢、福井市内にも積雪がない。この先どうなるのかは不明なものの、雪のない冬の東海道新幹線、おかげで遅れもなく正常に運行している。異常である。
東海道新幹線を褒めたのか、単純に天候異常の恩恵なのか。これは明らかで、天候異常の恩恵でしかない。結局、東海道新幹線を褒めたことになっていないかも。
2019/01/24