昨日書いたように、カイロ空港からの帰り、現地ガイドがネットでチェックインしてくれた。このメリットは、事前に座席を確定できるだけでない。おかげで中国の団体に勝てた。どういうことか。
今回使った航空会社はエミレーツだった。日本からエジプトに飛ぶには、直行便としてエジプト航空もある。このエジプト航空、国際便で乗ったことがないのでよく知らないものの、ネットの情報ではアルコール類が出ないらしい。自分で持ち込んで飲むとのこと。もう1つ、エミレーツのメリットは機材がいいこと。ただし、かつてのエミレーツのサービスは抜群だったのだが、今は普通だと書き添えておこう。
それはともかく、ネットでのチェックインがエミレーツだけのサービスなのかはよく分からない。しかもエミレーツの場合、ネットでチェックインすると、空港でのチェックインカウンターが特別になる。何故か「ビジネス」と表示のあるカウンターに現地ガイドが案内してくれた。早く着いたので、まだカウンターは開いておらず、先頭に並んだ。
隣にあった普通の(エコノミーの)カウンターの前にはすでに長い列が作られ始めていた。その先頭に中国人の団体がいた。
と、その団体の中国から付き添ってきたガイドだろう、女が僕の現地ガイドをつかまえ、英語で「何でそっちに並ぶのだ」と質問を始めた。「そっちはビジネスのカウンターだろう」と。みすぼらしい格好をした(山歩き風の、うす汚れた服装の)日本人がビジネスに乗るわけがないと思ったに違いない。その中国人ガイドのいつまでも続く質問を聞いて、こっちは「失礼なやっちゃ」と思ってしまったのだが。
現地ガイドはネットでのチェックインだと説明しているのに、中国人ガイドはなかなか納得しないようだった。自分が引き連れているツアー参加者の手前もあったのだろう。とにかく、みすぼらしい格好の日本人が特別扱いされてビジネスの列に並んでいるらしいのが気に入らないとしか思えなかった。
そのうちチェックインが始まった。と、僕らの並んでいたカウンターの掲示が「ビジネス」から「ネット・チェックイン」に変わった。振り返って見たところ、エコノミーのカウンターは長蛇の列だった。
今回のカイロの現地ガイド、なかなか優秀だった。カイロに到着した日、「ナイルが見えるいい部屋に変えた」と説明していたのも、まんざら嘘でなかったのかもしれない。
失礼な中国人に勝ったことだし、長蛇の列に並ぶ必要もなかったし、現地ガイドにおまけのチップを渡しておいた。
写真は(行きに撮った)カイロ空港付近の建物である。砂漠の中に集合住宅が建っている。これ以外、スエズ運河も見えたので写真に撮ったのだが、スマホだったこともあり、うまく写らなかった。
2019/02/10