愛宕山から東に下り、犬吠埼に向かった。「岬」ではなく「埼」を使うらしい。残念ながら埼玉県ではなく千葉県なのだが。その名前だけ知っている犬吠埼、どういう場所なのか。
愛宕山から車道を下り、犬吠駅のすぐ南を通り、犬吠埼に向かった。距離的には短い。犬吠駅からは歩道が付けられているものの、狭い部分がある。車道を歩く手もあるが、狭くて少し気が引ける。
選りに選って、その狭い歩道部分で、ドーベルマンと鉢合わせしてしまった。オバちゃんがそのドーベルマンと小型犬を散歩させていた。歩道は鉄柵で区切られているため、簡単に逃げることができない。ドーベルマンが飛び出すと、檻の中のプロレス状態、格闘するしかない。さすが、犬吠の試練である。
無事に着いた犬吠埼の印象は「寂れた昔の観光地」だった。営業しているのかどうか怪しい店屋が数件あった。昼前の、それもまだ寒い季節の観光地だからかもしれないが、人出は少なかった。
海岸に降りることができる。写真が下り立った海岸である。2002年、白亜紀浅海堆積物として地層が国の天然記念物になったとか。写真でもわかるように、地層が海側から陸側にせり出している。
何人かが海岸で何かを探していた。多分、化石だろう。犬の化石ではなく、三葉虫などの古代生物の化石が出るとか書いてあった。
2019/03/04