この表題を読み、少し知識があるのなら「行動ファイナンス」(投資家の心理面に着目した理論など)のことかなと思うだろう。でも違っている。カリフォルニアのバークレー校でファイナンスの学位(Ph.D.)を取得した知人YG氏がサイコセラピストになったことだ。
YG氏と知り合ったのは1988年だった。バークレーで、自己資金だったと思うが、為替売買をやって稼いでいた。
ブラックマンデー(1987年10月)後のデリバティブ市場の視察団を金融財政事情が募り、それに加わってバークレー校を訪問したとき、YG氏が通訳兼解説者として雇われていた。
1990年代の半ば、サンフランシスコでモデル開発を担当したとき、その八木さんの協力を得た。バークレーの自宅でも泊めてもらった。丘の上の高級住宅街に自宅があり、家が3つあった。2つは学生などに貸していたのだが、当時は1つが空きになっていて、そこに泊ったと思う。自宅のリビングからは遠くに赤いゴールデンゲート(「青いワイシャツ」的な日本語かな)も見えた。
その後、YG氏はアメリカ国籍も取った。昨年3月初にバークレーに行く用事があったので、久しぶりに(10年くらい前に京都で会ったことがある)YG氏に会おうと思い、1月だったかにメールをした。びっくりする返事が来た。
アメリカの奥さんと別れ(44年間の結婚生活とあった)、バークレーの家を奥さんと子供のために譲り、タイに移住する直前だった。移住の日は(昨年の)2月末とのことで、数日のことで再会のタイミングを外してしまった。
数日前、そのYG氏からメールがあり、東京に来ている、4月になれば京都にも行く、会えないかとのことだった。京都での日程が合わなかったので、東京で会った。新しい奥さんも一緒かなと思っていたが、日本に入るのが4月になってからとのことで、会えなかった。
新しい奥さんはタイ人で、アメリカの大学の心理学博士課程に在籍し、今はタイの大学病院で働いているとのこと。仕事の合間を縫って日本に来るのだろう。
肝心のことを書き忘れているが、YG氏は1年少し前(つまり、昨年メールをした直前)、臨床心理学の修士課程を修了、サイコセラピストとして働き始めたという。瞑想やチベットヨガも教えているらしい。カリフォルニアでは心理学の視点から東洋哲学の見直しが進んでいる、漢方の研究も盛んだとか。
タイでも、同じような仕事をしているらしい。もちろん、奥さんの仕事とも相性が良い。
もう1点、YG氏の住んでいる場所はバンコクの北側である。大学病院に近いらしい。実は、その場所、バンコクの高架鉄道(BTS)のビクトリーモニュメント駅の2つ北だとか。実は亡くなった友人Fが住んでいたのはビクトリーモニュメント駅の1つ南だった。
ということで(って意味不明かな)、バンコクの訪問候補先が1つできた。実は前の会社の知人が、こちらは奥さんが亡くなったとかでタイ人と結婚し、バンコクに住んでいる。みんな国際的だなと思うとともに、僕にとっても嬉しいことだと思っている。
2019/03/26