川北英隆のブログ

独鈷抛(とこなげ)観音

行者山山頂から独鈷抛観音を目指した。最初、あまり考えないで(うかつにも)尾根を南東に辿ってしまった。落ち葉が多いながらも明瞭な踏み跡がある。しかし、どんどん下るだけで、独鈷抛観音と覚しき地点が遠ざかっていく。
そこで地図を見直し、「間違った」ことを確認し、山頂に戻った。冬だから明瞭な踏み跡になっているが、夏は草が多いかもしれない(そもそも夏に歩かないだろうが)。落ち葉が多いのは、たまに人が歩く程度だからだろう。
山頂に戻り、北西に稜線を歩いた。この道のほうがはるかによく踏まれている。稜線から下る踏み跡が何箇所かあり、テープも就けられているが、すべてパスする。登り直し、標高440メートルの広いピークに着く。行者山(430.8メートル)よりも少し高い。堂徳山と呼ぶらしい。
このピークで直進の道と左に折れる道とが分岐する。標識に従い、千手寺(独鈷抛観音)へと左の道をとる。
道は峠に下る。車道が峠を越えている。峠から車道を南に下る。左手に沢が流れている。竹が多い。谷が深くなると千手寺(独鈷抛観音)である。
寺には石段を登る。一番上に鐘楼の門があり、左右に仁王さんがいる。門をくぐり、参拝をした。石段の上からは亀岡盆地の展望がいい。
寺から薭田野鹿谷(ろくや)に下った。今回は車道を辿ったが、石段の下から直進し、昔の参道をくだってもいい。
鹿谷には石材店が多い。行者山付近の石が鞍馬石の代替になっていたからだろう。また、スズとタングステンの鉱山跡もあるらしいのだが、どこかは不明だった。ただ、依然として鉱山跡からの汚水処理をしているとか。異臭があった。
後は行者山から続く尾根の南端を回り込むようにして並河駅に出ればいい。
写真は千手寺(独鈷抛観音)の石段と、その上の鐘楼兼山門である。石段にはスミレが咲いていた。
20190327とこなげ観音.jpg

2019/03/27


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