川北英隆のブログ

ペトラで見たヤギの岩渡り

ペトラ遺跡は現地人の居住地と隣接している。もともとペトラは砂岩地帯なため、簡単に岩に穴が掘れる。そんな穴に現地人が住んでいたのだが、ペトラが世界遺産になり、穴の住民は近くに新設された現代風の住宅に移らされた。
ペトラにある土産物店、飲食料店、ロバ使いなどは、そんな住宅にいる。彼/彼女らは、観光客向けの商売だけではなく、放牧などもやっている。当然だろう。
そこで出会ったのがペトラの入口近く、ヤギだと思われる一群である(どうもヤギと羊の区別が難しいのだが)。その群れの後ろに監視人(若者)がいる。すごく目が良く、カメラを向けた僕を睨みつけた。もっとも、海外、とくに現地の風景を写す時には普通なのだが。
そのヤギの一群、ペトラの岩の上を移動していて、小さなギャップを跳び越えようとしていた。大多数はちゃんと跳んだのだが、子供と母親が失敗し、少し下の岩に着地した。すぐに上に上がり、群れに追いついた。
岩場の多い地域での放牧は大変だと思った。時には大事故もあるだろう。事故に遭った家畜は、その日の夜、食卓のメインの位置に着くのだろうが。
写真が、その岩を跳ぼうとしているヤギの群れである。岩の狭い角から上手に跳ぶものだ。
20190427ペトラのヤギ.JPG

2019/04/27


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