この話題、一般的な傾向というか癖として書いておく。「全員がそうだ」と主張するわけでないのでご容赦を。また、おっちゃんの癖もあるのだが、その話題は別の機会にでも書く。
前から感じていることがある。おばちゃんは混雑に出会うと元気を出す。
満員電車を降り、大勢と一緒にプラットホームにある階段やエスカレータを目指して歩いていると、おばさんに靴を軽く踏まれたことや、背中を押されたことが何回もある。こちらがのんびりと歩いているわけでない。前の人と手がぶつからない程度に、一定の距離を置いて歩いているのに、踏まれたり押されたりするわけだ。
要するに、おばちゃんが階段やエスカレータの大混雑に殺到しようとしている。そんなことをされると鬱陶しいので、先に行かせることもある。
そのおばちゃん、階段やエスカレータが終わるとどうなるのか。急に速度が落ちる。混雑した場所を離れると気が抜けるのだろう。
これはデパートのなどの混雑する場所の入口でも同じである。おばちゃん、どどっと入口を目指して突進する。時々その勢いに、ほんとうの意味で押されることもある。でも、入口を抜ければどうなるのか。やはり、のんびりと、かえって展示品をきょろきょろ見て歩くのが普通の姿である。
典型例が、漫画などでよく登場するバーゲンセールでの押し合いへし合いだろう。バーゲンで品物をゲットすると、急に普通に戻る。
何故、そうなるのか。一種の本能のようなものかもしれない。
理性と感情のバランスで言えば、男性との対比で、女性は感情が優先する。母性本能、たとえば子供を守るために自分自身を犠牲にする本能が代表的なように、感情のなせる技かもしれない。
その点で男性は、子供を守れと言われても、相手に負けてしまうという可能性を頭の中でイメージし、恐怖心をいだき、へこへこと退散しかねない。頭の中でイメージするという意味で、女性と対比すれば、感情よりも理性が優先するのではないだろうか。
階段やエスカレータ、デパートの入口の例に戻れば、「混雑している、時間がかかる、急がないといけない」という直感が男性よりも強いのだろう。
では、その行動が若い女性に見られず、僕が思うに、おばちゃん特有の現象になる理由がどこにあるのか。それは人間としての年季だろう。差し障りのない、少し遠回しな表現をすれば、「怖いものが少なくなった」。
これ以上書くと、どつかれそうなので、ここで止めておこう。念のために再度書いておくと、以上はあくまでも一般的な傾向であり、「全員がそうだ」というものではない。
2019/07/14