今日、京都大学に三菱UFJフィナンシャル・グループの会長、平野信行氏を迎え、90分の講義をお願いした。平野さんは京都大学法学部の出身である。かつて、今日の教室(法経済学部の7番教室)で講義を受けたこともあるとか。
実は学部こそ違え、僕は平野さんと同年の卒業である。授業に真面目に出る習慣がなかった当時だし、ましてや学部が違うから、平野さんとは面識がなかった。
初めて出会ったのは、調べると2008年4月だった。平野さんと同年の卒業で、同じ三菱銀行に入行したOH氏が僕の大学時代の友達で、その息子が結婚するというので披露宴に招待された。その時、隣だったと思うが、平野さんと僕が同じテーブルだった。
当時の平野さん、ジョークだろうが、自分の銀行名がややこしくて覚えられないとスピーチで語った。僕なんかは(三和銀行に休眠口座を持っていたものの、三菱銀行には何もなかったので)、「覚えられない銀行名というのは、当事者もそうなのか」と妙に納得した。
その平野さんが頭取になり、三菱UFJフィナンシャル・グループのCEOになるとは、驚きだった。当時、三菱銀行の(面倒なのでこう書いておく)ある役員を知っていたので、平野さんのことを質問したところ、批判的だった。多分、トップを競っていたのだろうと理解している。
もっとも、「緑の銀行」の頭取になった某氏も相前後して知っていたのだが、彼がトップになったのもやはり驚きだった。同年代の企業トップというのは、そういうものかもしれない。傍から見ると「何でやねん」と思うのだが、内部にいて頭取候補を比較すると、そういう選択になるのだろう。当初から完全無欠の人物なんていない。ある意味、地位が人を育てる。
それで今日の講義だが、銀行の将来像が上手にまとめられていた。金融関係に就職する学生にとって有意義だったと思うし、その周辺のベンチャー企業への就職を考えている学生にとってはさらに有益だったと思う。
最後に関西人的な落ちを。平野さんには是非とも、人類の域を超えた博愛的というか地球環境的、グローバルな意味での社会的活躍を期待したいものである。というのも、三毛ちゃんといつも一緒だから(わからなければHPに入って調べてね)。
2019/07/11