アマゾンで避暑を楽しもうと思っていたのだが、やはり簡単ではなかった。そもそもロッジにはエアコンがない。天井で大きな扇風機が回っているものの、それだけでは湿気がどうしようもない。
比較的の凌ぎやすい日もあった。曇りの日である。
マナウスで豪快な雷雨にも遭った。ジュマロッジに行くため、マナウスの港で、アマゾン川を対岸に渡してくれる高速船を待っている時だった。屋根があったので助かった。強風が吹き、一気に気温が下がった。
しかし晴れると暑い。熱帯の真上から差す太陽が半端でない。しかもその強烈な太陽が大河の水を蒸発させるものだから、湿気も半端でない。
結局のところ、アマゾンで2日くらいあった曇った日には「避暑だ」と思えたのだが、晴れた日にはにじみ出る汗をシャワーで複数回流さざるをえなかった。
写真はジュマロッジの夕暮れである。水の上に高床式で建っている。雨期に水位が高くなっても沈まないようになっている。屋根は大きな椰子の葉を使い葺かれている。ロッジにはこのような棟が20程度ある。
ジュマロッジの収容人数はウアカリロッジを上回り、観光化されつつある。子供連れも多かった。
とはいえ、ジュマロッジには通信設備がない。電波の届かない世界であるため、ビールなどを買ったとき、クレジットカードでの代金支払いができず、現金払いになった。この点、ウアカリロッジには一般の電波は届かないものの、Wi-Fi設備があった。
電気はというと、太陽光発電である。ウアカリロッジは完全に太陽光であるらしいのだが、ジュマロッジは自家発電装置を併用しているように思えた。そのジュマロッジ、事前には電気がないと聞いていたので、現実との落差が大きかった。部屋に入って、「電気がある」と感動しそうになった。
2019/08/23